歩き遍路から一年を経た今、毎日朝晩の勤行作法を書き留めておこうと思う。
思えば去年歩き遍路に出る前は、お経も般若心経と大黒天神経(仏説摩訶迦羅大黒天神大福徳自在円満菩薩陀羅尼経)ぐらいしか読んでなかった。

今年三月に得度してから理趣経を読み始め、観音経も加えていった。六月に待乳山聖天さまとご縁を頂き、八月からは朝晩と聖天さま中心の勤行となっていった。以来、四ヶ月ほどは勤行作法も、朝一時間半、夜一時間とほぼ一定に落ち着いたところなので書き留めておこう。またいつの日か、どう変わっているのか見て見たい。


『我家の勤行次第』朝の巻
1)まずはお給仕。
トレーでお水を集める。
お水は、神棚、聖天さま、仏壇、大黒さま、三宝荒神さま、龍神さま(白蛇さま)の六ヶ所。お酒は神棚と大黒さま、龍神さまが毎月一日と十五日の二回。聖天さまだけはお酒も毎日交換。

榊は神棚と三宝荒神さま。茎を洗い水を交換する。

仏壇は海苔と梅干。炊き立てのご飯。それにお茶。聖天さまにもご飯とお茶。
水子には粉ミルクを溶いて、可愛いコップに入れる。
全部支度が整ったら、お灯明とお線香を付け、聖天さまと仏壇にそれぞれ、「どうぞお召し上がりください」と合掌。

2)神棚で祝詞
○ご挨拶 虚心合掌
「守護霊さま、守護神さま、前世さま。お早う御座います。」
「いつも御守いただき有難う御座います。」
「いつも神仏と私たちを御繋ぎ頂き有難う御座います。」
「いつも我が願い思いを神仏にお届け頂き有難う御座います。」
「本日もどうか宜しくお願い致します。」

○二礼、四拍手、二礼

『身滌大祓』みそぎのおおはらい ×三回
○稲荷祝詞 ×一回
○龍神祝詞 ×一回

○「天照大神」あまてらすおおみかみ ×十一回
○「大黒大神」だいこくだいじん ×二十一回

神棚(三社)の中心に向かって
○天照皇大神さま、大山祇大神さま、お早う御座います。
右に向かって
○産土の神、五霊神社の大神さま、神々さま、お早う御座います。
左に向かって
○九頭竜神社の大龍神さま、お早う御座います。
○いつもお世話になっております、北辰鎮宅霊符尊さま北極星さま、南斗六星さま。
○京都伏見のお稲荷さま
右横の恵比寿大黒さまに向かって
○大黒大神さま、大黒天さま、大国主命さま、事代主の命さま。

「人は神のご加護無くして奇跡を成しえません。」
「世の奇跡はみな神のご加護、毎日が奇跡の連続です。」
「どうか本日も、神のご加護を一身に賜れますようお願い申し上げます。」


神棚下の五恩に感謝を見て
○父母に感謝
「この世に生を受けさせて頂き、育てて頂き、教えて頂き感謝します。」
「長い間の親不孝をお許し下さい。」
「どうか、ご健康でいて下さい。」

○諸人に感謝
「今まで出会った方々、これから出会う全ての方々に感謝します。」

○国王に感謝
「日本に生まれ、日本の文化に、日本の魂に、日本の誇りに感謝します。」

○産土の神に感謝
「どこで暮らそうとも幼いころからいつもお守り頂き感謝します。」

○天地に感謝
「本日の良き日に感謝します。」

「どうか本日も宜しくお願い致します。」
○二礼、四拍手、二礼


3)聖天さま参拝
「聖天さま、お早う御座います。」
*朝は待乳山聖天「大聖歓喜天礼拝作法」に基づく

一、礼拝(五体投地) 三遍
「帰命頂礼、自在神力大聖歓喜雙身天王、鶏羅山中大眷属、悉地成就」
(きみょうちょうらい じざいじんりき だいしょうかんきそうしんてんのう けいらせんちゅう しっちじょうじゅ)」

聖天印を組み身体を投げ出す。
「我が身、我が心、我が命、我が運命、我が魂、我が人生、我が未来、全て何もかも投げ出してお預けして、心よりただひたすらにお縋り申し上げておりますれば、聖天さま、尊天さま。何卒この愚か者を哀れみて、尊き教えへとお導き下さい。」 着座

二、懺悔文(さんげもん)一遍
我昔所造諸悪業 (がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貧瞋癡 (かいゆむしとんじんち)
従身語意之所生 (じゅうしんぐいししょしょう)
一切我今皆懺悔 (いっさいがこんかいさんげ)

三、三帰(さんき)三遍
弟子某甲 盡未来際 (でしむこうじんみらいざい)
帰依仏三竟 帰依法三竟 帰依僧三(きえぶつ きえほう きえそう)

四、三竟(さんきょう)三遍
弟子某甲 盡未来際 (でしむこうじんみらいざい)
帰依仏三竟 帰依法三竟 帰依僧三竟

五、発菩提心真言(ほつぼだいしんしんごん) 三遍
おんぼうぢ しつた ぼだはだやみ

六、三摩耶戒真言(さんまやかいしんごん)三遍
おん さんまや さとばん

七、願文(がんもん)

八、開経偈(かいきょうげ)
無上甚深微妙法 百千万劫難遭遇
我今見聞得受持 願解如来真実義

九、読経(どくきょう)
般若心経

観音経普門品(全文)

十一面観世音菩薩即得陀羅尼経

大聖歓喜天使咒法経

十、諸尊真言
大日如来真言(おんあびらうんけん) 21遍
仏眼仏母真言(おんぼだろしゃにそわか)21遍
十一面観音真言(おんまかきゃろにきゃそわか)100遍
軍茶利明王真言(おんあみりていうんはった)21遍
大聖歓喜天真言(おんきりぎゃくうんそわか)1000遍
毘沙門天真言(おんべいしらまんだやそわか)7遍
三宝荒神真言(おんけんばやけんばやそわか)7遍
諸神通用真言(おんろきゃろきゃそわか)3遍
光明真言(おんあぼきゃべいのしゃのうまかぼだらまにはんどまじんばらはらばりたやうん)3遍
大金剛輪陀羅尼(のうまくしっちりやじびきゃなんさるばたたぎゃたなんあんびらじびらじまかしゃきゃらばしりさたさたさらていさらていたらいたらいびだまにさんばんじゃにたらまちしったぎれいたらんそわか)3遍

十一、結願文(けちがんもん)
我等所修三業善(がとうしょしゅう さんごうぜん)
回向大日淨法身(えこうだいにち じょうほっしん)
大光普照観自在(だいこうふしょう かんじざい)
回向本尊歓喜天(えこうほんぞん かんぎてん)
受此供養増神力(じゅしくよう ぞうじんりき)
回向鶏羅諸眷属(えこうけいら しょけんぞく)
受此供養増補力(じゅしくよう ぞうほりき)
宝祚永久萬民樂(ほうそえいきゅう まんみんらく)
四海泰平興正法(しかいたいへい こうしょうほう)
護持某甲除災患(ごじむこう じょさいげん)
家内安全得吉祥(かないあんぜん とくきちじょう)
心中所願悉圓満(しんちゅうしょがん しつえんまん)
回施法界皆成就(えせほうかい かいじょうじゅ)

十二、『大聖歓喜天 和讃』
帰命頂礼(きみょうちょうらい)大自在大聖歓喜雙身天王(だいじざい だいしょうかんぎそうしんてんのう)摂取不捨(せっしゅふしゃ)の本誓(みちかい)に、慈悲の御手(おんて)を垂れ給い、至らぬ智慧を楫(かじ)として、覚束(おぼつか)なくも現世(うつしよ)の、荒き浪風(なみかぜ)渡る身を、願いを岸に着け給え。

そもこの神の本誓(みちかい)の、げに有り難くましますは、世の父母(ちちはは)が其子等(そのこら)の、うき世を知らぬ我侭(わがまま)を、無理の願いと知りつつも、その智慧浅きを愍(あわれ)みて、願いを叶えつつ導き給うにさも似たり。

もとより愚痴の我等故(ゆえ)、願い求むる事毎(ことごと)に、己が力を計らざる。無理なる事も多からん。されどもみ胸にかけられで、唯(たが)いにたすらに縋(すが)りなば、願いの儘(まま)を得させんと、誓わせ給うぞ有難き。

凡(およ)そ 此世(このよ)に示現(いで)ませる、諸仏菩薩のみ心に我等衆生の苦を抜きて、涅槃の岸に渡さんと、み誓ひあらぬはなけれども、納受(のうじゅ)まします願いには、自ずと限り定まりて、この天尊の如からず。

例えば宿業(しゅくごう)究(きわ)まりて、絶えなんとする玉の緒(お)を、つなぎ止めんとする如き、難(かた)き願いに至りては、唯この天(かみ)を他(よそ)にして、如何なる神を祈るとも、そのみ誓いにあらざれば、験(しるし)のなきを如何(いか)にせん。

されども独りこの天(かみ)は、唯一(ただひと)すぢに祈りなば、かかる難(なん)をも除(の)け給う。ましてや他の願望は、現世出世の差別なく祈る心のこの天(かみ)に、届かざりける例(ためし)なし。霊験(しるし)なかりし例(ためし)なし。

さればこの天(かみ)畏(かしこ)くも、我に微妙(みみょう)の法ありて、世間に類いなきところ、我に縋(すが)らむものあらば、我れはは順世(じゅんせ)の法により、汝(なれ)が求むる願(ねがい)をば、得させざる事なきなりと、我等が為に説きませり。

斯(かか)る奇(くす)しきみ力を、御身(おんみ)に備えましませば、我等が祈る願いをば、遂げさせ給わぬ事ぞなき。乳を求めて母を呼ぶ、みどり児(ご)に如(ごと)ひたすらに、ただこの天(かみ)を念じなば、感応道交(かんのうどうこう)ましてまして。

卑賤(ひせん)の職にあるものも、高貴の地位を占め得なん。その日の糧に悩む身も、富貴(ふつき)の身とぞなり得なん。学問諸芸を望むとも、智慧弁財(ちえべんざい)を求むるも、信に随応(ずいおう)ましまして、世にその名をば挙げ得(う)べし。

或いは病に悩むとき、家内の不和を嘆くとき、人の妬みに泣かんとき、たつきの道に惑うとき、火難盗難剣難(かなんとうなんけんなん)に、逢うもただただ念じならば、声に来応(らいおう)ましまして、総ての難を除け給う。

常に念ずるその家は、我子(わがこ)を思う親のごと、暫しの隙もたゆみなく、見はるかしましませば、邪(まが)つ鬼等の邪事(まがごと)も、窺(うかが)い寄らんすきまなく、長閑(のど)けき春の日の如く、いと安らけく過ごし得ん。

かく有難く慈悲深き天在(かみおわ)すとも徳薄く、其(その)御名(みな)をつゆ聞かざらば、祈りすがらんすべもなしさるを幸ある此身(このみ)かな。宿世(しゅくせ)如何なる善き縁(えにし)、この天(かみ)の為、結びけん。天(かみ)の恵みを身に浴びて。

天(かみ)のみ情(なさけ)知るのみか、生みの親にもいや勝る。現当(げんとう)二世(にせ)の教主(おや)として、縋(すが)る幸(さち)をば知りにけり。辛き憂き世を渡るにも、ただひたすらにこの天(かみ)を杖と頼みてゆく身には、心にかかる雲もなし。

人のこの世をいと安く、渡らんのみかその上に、来たらん次のあの世にも、またこの天(かみ)に迎えられ、天(かみ)の御手(おんて)に引かれつつ、二世(にせ)の悉地(しつぢ)を成就して、竜華(りゅうげ)の会場(には)に値遇(ちぐう)せん。あな有難やあな尊(とうと)。

大自在尊観世音(だいじざいそんかんぜおん)、雙身随類度衆生(そうじんずいるいどしゅうじょう)、感応道交難思議(かんのうどうこうなんしぎ)、是故我礼歓喜天(ぜこうがらいかんぎてん)

     みどり児(ご)が 母にすがらむそれのごと
                 是非をば捨てて 唯すがらなむ

  南無大聖歓喜雙身天王(なむだいしょうかんぎそうじんてんのう)

十三、礼拝(五体投地) 三遍
「帰命頂礼、自在神力大聖歓喜雙身天王、鶏羅山中大眷属、悉地成就」
(きみょうちょうらい じざいじんりき だいしょうかんきそうしんてんのう けいらせんちゅう しっちじょうじゅ)」

「有難う御座いました。本日も宜しくお願い致します。」


*大体この辺りで一時間。お線香が二回消える。近頃はここで小休止。


4)仏前勤行
基本的には『高野山真言宗 仏前勤行次第』に基づく
○普禮真言 五体投地
おん さるば たたーがた はんなまんなのう きゃろみ
一心頂礼本尊諸尊一切三宝
「一切の如来に帰依致します。御仏の清らかなる御脚を我が両手の平にお載せ下さい」 *三遍

○ご挨拶
「恭しく御仏を礼拝し奉る。我家のご本尊群、ご先祖さま也」

中央の三面大黒天さまに向かって
「入谷英信寺、目黒大圓寺、東寺、大山寺、最御崎寺、全国の三面大黒天さま。お早う御座います。」

○先ず 懺悔(さんげ)
無始(むし)よりこの方 貪瞋痴(とんじんち)の煩悩にまつわれて 身と口と意(こころ)とに
造るところの もろもろの つみとがを みな悉く 懺悔し奉る

我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴
がしゃくしょじょうしょあくごう かいゆむしとんじんち
従身語意之所生 一切我今皆懺悔
じゅうしんごいししょしょう いっさいがこんかいさんげ

○次に 三帰(さんき) *三遍
この身 今生(こんじょう)より 未来際(みらいさい)を尽くすまで 
深く三宝(さんぼう)に 帰依(きえ)し奉らん

弟子某甲 尽未来際 帰依仏 帰依法 帰依僧  
でしむこう じんみらいさい きえぶつ きえほう きえそう

○次に 三竟(さんきょう) *三遍
この身 今生より 未来際を尽くすまで ひたすら三宝に 帰依し奉り 
とこしなえに かわることなからん

弟子某甲 尽未来際 帰依仏竟 帰依法竟 帰依僧竟 
でしむこう じんみらいさい きえぶっきょう きえほうきょう きえそうきょう

○次に十善戒(じゅうぜんかい) *三遍
この身 今生より 未来際を尽くすまで 十善の 御教えを 守り奉らん
弟子某甲 尽未来際 不殺生 不偸盗 不邪淫 不妄語
でしむこう じんみらいさい ふせっしょう ふちゅうとう ふじゃいん ふもうご
不綺語 不悪口 不両舌 不慳貪 不瞋恚 不邪見 
ふきご ふあっく ふりょうぜつ ふけんどん ふしんに ふじゃけん

○次に 発菩提心(ほつぼだいしん) *三遍
白浄(びゃくじょう)の信心を 発(お)こして 無上(むじょう)の菩提(ぼだい)を求む
願わくは 自他もろともに仏の道を悟りて 生死(しょうじ)の海を渡り 解脱(げだつ)の彼岸に到らん

おんぼうじ しった ぼだはだやみ    ×3

○次に 三摩耶戒(さんまやかい) *三遍
我らは 御仏の子なり ひとえに 如来大悲の本誓(ほんぜい)を仰いで 不二(ふに)の浄信(じょうしん)に安住し
菩薩利他(ぼさつりた)の行業(ぎょうごう)を励みて 法身(みほとけ)の慧命(いのち)を相続し奉らん

おん さんまや さとばん  ×3

○次に 開経偈(かいきょうげ)
無上甚深微妙(むじょうじんじんみみょう)の法は 百千万劫(ひゃくせんまんごう)にも遭(あ)い遇(あ)うこと かたし 
我いま 見聞(けんもん)し 受持(じゅじ)することを得たり 願わくは 如来の真実義を 解(げ)し奉らん

○次に 理趣経、観音経など随意

○次に 般若心経
般若心経は 仏教の精要(せいよう) 密蔵(みつぞう)の肝心なり
このゆえに 誦持講供(じゅじこうく)すれば 苦を抜き 楽を与え
修習思惟(しゅうじゅうしゆい)すれば 道(どう)を得 通(つう)を起こす 
まことにこれ 世間の闇を照らす 明燈(みょうとう)にして
生死(しょうじ)の海を渡す船筏(いかだ)なり 
深く讃仰(さんごう)し 至心(ししん)に 読誦(どくじゅ)し奉る

般若心経 一巻

佛説摩訶般若波羅蜜多心経
ぶっせつまーかーはんにゃーはーらーみーたーしんぎょう
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空
かんじーざいぼーさー ぎょうじんはんにゃーはーらーみーたじー しょーけんごううんかいくー
度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空
どーいっさいくーやく しゃーりーしー しきふーいーくー くーふーいーしき しきそくぜーくー
空即是色 受想行識 亦復如是 舎利子 是諸法空相
くーそくぜーしき じゅーそーぎょーしき やくぶーにょーぜー しゃーりーしー ぜーしょーほうくーそう
不生不滅不垢不浄不増不減 是故空中無色
ふーしょうふーめつふーくーふーじょうふーぞうふーげん ぜーこーくーじゅうむーしき
無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法
むーじゅーそうぎょうしき むーげんにーびーぜっしんい むーしきしょうこうみーそくほう  
無眼界 乃至無意識界 無無明亦無無明尽 乃至無老死
むーげんかい むーいーしきかい むーむーみょうやくむーむーみょうじん ないしーむーろうしー
亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得以無所得故
やくむーろーしーじん むーくーじゅうめつどう むーちーやくむーとくいーむーしょーとっこー
菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣碍無罣碍故
ぼーだいさったー えーはんにゃーはーらーみーたーこー しんむーけいげーむーけいげーこー
無有恐怖遠離一切 顛倒夢想究竟涅槃三世諸仏
むーうーくーふーおんりーいっさい てんどーむーそうくーぎょうねーはんさんぜーしょーぶつ
依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提
えーはんにゃーはーらーみーたーこー とくあーのくたーらーさんみゃくさんぼーだい
故知般若波羅蜜多 是大神呪是大明呪 是無上呪
こーちーはんやーはーらーみーたー ぜーだいじんしゅーぜーだいみょうしゅー ぜーむーじょうしゅー
是無等等 呪能除一切苦 真実不虚故説 
ぜーむーとうどう しゅーのうじょーいっさいくー しんじつふーこーこーせつ
般若波羅蜜多呪 即説呪曰 
はんやーはーらーみーたーしゅ そくせつしゅーわつ 
羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提娑婆訶 般若心経
ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー はらそうぎゃーてーぼーでぃそわか はんにゃしんぎょう


○次に 十三仏真言 各三遍
1、 不動明王   のうまくさんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
2、 釈迦如来   のうまくさんまんだ ぼだなん ばく
3、 文殊菩薩   おん あらはしゃのう
4、 普賢菩薩   おん さんまや さとばん
5、 地蔵菩薩   おん かかかび さんまえい そわか
6、 弥勒菩薩   おん まいたれいや そわか
7、 薬師如来   おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
8、 観世音菩薩  おん あろりきゃ そわか
9、 勢至菩薩   おん さんざんさく そわか
10、阿弥陀如来  おん あみりた ていせい から うん
11、阿閃如来 おん あきしゅびや うん
12、大日如来   おん あびらうんけん ばざら だとばん
13、虚空蔵菩薩  のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんありきゃ まりぼり そわか

*他にご本尊ご真言など
我家の場合は、以下の通り。各三遍。
降三世明王 おん そんに ばさら うんはった
妙見菩薩 おん まか しりえい じりべい そわか
白蛇さま おん めい きゃしゃにえい そわか
龍神菩薩 おん きゃだ うんはった
千手観音 おん ばさら たらま きりく そわか


*真言宗の勤行において、十三仏真言をお唱えするのは、お亡くなりになった霊を弔う追善供養の大きな意義があるお経。
そういう意味においても、他に特に信仰するご本尊などいらっしゃる場合は、十三仏真言と重なっていても分けられた方が良い。
印の結べる人は、是非印を結びながら唱えよう。十三仏の印の画像はこちら。


○次に 光明真言(こうみょうしんごん) *三遍
唱え奉る光明真言は 大日普門(だいにちふもん)の万徳(まんどく)を二十三字に集めたり 
おのれを空(むな)しゅうして 一心にとなえたてまつれば みほとけの光明に 照らされて
三妄(まよい)の霧おのずからはれ 浄心(じょうしん)の玉 明らかにして 真如(しんにょ)の月 まどかならん

 おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん


○次に 御宝号(ごほうごう) *三遍 或いは七遍
高野(たかの)の山に身をとどめ 救いの み手を垂れたもう おしえのみおやに 帰依したてまつる
願わくは 無明長夜(むみょうじょうや)の闇路(やみじ)を照らし 二仏中間(にぶつちゅうげん)の我等を導きたまえ

 なむだいしへんじょうこんごう
 南無大師遍照金剛 

*お大師さまに特に話したい、祈願したいときはこの際に


○次に 祈願文
至心発願 天長地久 即身成仏 密厳国土
しーしんほつがん てんじょうきーきゅう そくしんじょうぶつ みつごんこくど
風雨順時 五穀豊饒 万邦協和 諸人快楽
ふううーじゅんじー ごーこくぶーにょう ばんぽうきょうわ しょーにんけーらく
乃至法界 平等利益
ないしーほうかい びょうどうりーやく


○次に 回向
願わくは この功徳(くどく)をもって あまねく一切に及ぼし
われらと衆生(しゅじょう)とみなともに仏道(ぶつどう )を成(じょう)ぜん

願以此功徳(がんにしくどく) 普及於一切(ふぎゅうおいっさい)
我等與衆生(がとうよしゅじょう) 皆共成佛道(かいぐじょうぶつどう)


以上。朝の勤行おわり。