以下、理趣経の中で初段。大日如来による十七の清浄句になります。
理趣経は全体で読誦し慣れていても、凡そ22分を要する長いながいお経です。
大変長いので多くの密教寺院では、在家の方用に理趣経百字の偈と云う、簡略版を七偏唱えると理趣経を全文唱えたと同じ功徳と見なす。としています。そんなん邪道や!横着や!と思われる方は、どうぞ全文をお読み下さい。勿論、その方がホンマはええんですよ。更にはいつも話してますように、お経の意味をしっかりと解き明かし飲み込めば云うことなしです。然れどご存じの通り、最もベーシックで一番短いお経と称される般若心経もそもそも、簡略版が通例となっておりますからね。本文は理趣経を遥かにしのぐほど、分厚い図鑑のようなお経ですから。そやからその辺りは柔軟な対応でええと思います。さて、本日のお題目に入りますか。

初段(大楽の法門) 金剛薩埵の巻き
説一切法聢洞臾(せ いっせいほう せいせい くもん) 所謂(そうい) 
妙適聢洞(びょうてき せいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
慾箭(よくせん)聢洞(せいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
觸(しょく)聢洞( せいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
愛縛(あいはく)聢洞( せいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
一切(いっせい )自在主(しさいしゅ)聢洞( せいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
見聢洞(けんせい せいく) 是菩薩位(しほさい) 
適z聢洞(てきえっ せいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
愛聢洞(あいせいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
慢聢洞(まんせいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
莊嚴聢洞(そうげん せいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
意滋澤(いしたく せい)淨句(せいく) 是菩薩位(しほさい) 
光明聢洞(こうべい せいせいく) 是菩薩位(しほさい) 
身樂聢洞(しんらく せいせいく)  是菩薩位(しほさい) 
色聢洞(しょく せいせいく) 是(し)菩薩(ほさ)位(い) 
聲聢洞(せいせい せいく) 是(し)菩薩(ほさ)位(い) 
香聢洞(きょう せいせいく) 是(し)菩薩(ほさ)位(い) 
味聢洞(び せいせいく) 是(し)菩薩(ほさ)位(い) 
何以(かい)故(こ)  一切法(いっせいほう)自(し) 性聢(せいせいせい)故(こ) 
般若(ふぁんじゃ )波羅(はら)蜜(び)多(た) 聢(せいせい)

法蓮流、理趣経初段の解説は、過去記事こちら その他、理趣経に関する過去記事はこちら


理趣分:玄奘訳・大般若経578巻−第十会 般若理趣分 のこと。
理趣経:不空訳・大楽金剛真実三摩耶経般若波羅蜜多理趣品 のこと。

なぜ、理趣経は変わった読み方なのか?ふぁんじゃ?って、ナンじゃ?
理趣経は仏教では戒律で禁じられている男女間の性交を礼賛している部分があり誤解され易いのでおおっぴらにできないのでお経を聞いただけではどの様な字なのか見当がつけにくいようにする為に漢音にしてあるのです。それが証拠に臨済宗などで用いられている般若経の中の一部に般若理趣分(玄奘三蔵が訳した経)と言う経があります。真言密教で使用される理趣経は不空三蔵が先の原典を密教的に更に煮詰めて訳してできたお経なのです。

したがって訳した人は異なるが根本的なところは同じ経なのです。それなのに般若理趣分は呉音で読まれ般若理趣経は漢音で読まれているのです。密教では般若理趣経は必ず毎日唱えられるのですが臨済宗では祈祷時のみに般若理趣分を転読と言う唱え方(経本をぱらぱらめくり声に出さず心の中で唱える)で行なわれるのです。この様に唱えるときの形態が異なる為、外に洩れる可能性の高い密教の方が漢音で唱えだし、露見し難い臨済宗の方は呉音のままだったのです。


ぜひ、一度はPC版でもご覧ください。
本日の講釈はこの辺にて。ほな、さいなら。
毎度おおきに。有難う御座いました。
平素ご高覧に感謝致します。

結願
全世界核廃絶武装解除 Prayers for World Peace.
全人類が共に尊み、共に助けあい、共に慈しみ合いますように
We've to do Heavenly Rapture Pure Land construction.
皆さんに聖天様のご加護賜りますこと。日々祈念致します。

感謝合掌 北斗法蓮