『深川不動での護摩修法』
 わが師、小林阿闍梨の密教研究所を訪問した際、ちょうど三日後に、盛鶴延先生の気功教室があるから来ないか?と誘われ、即答してまた上京した。
密教を更に自分の物とするためにも、気功を学ぶことは必須であり、また小林阿闍梨は気功老子 盛鶴延先生の秘伝気功顧問も兼任されているのは、前稿で書いた通り。

 実は、今回そんな経緯によって初めて体験する気功も、ずっと以前からやってみたかったことの一つだった。キックボクシングをやっていたころ、異種格闘技戦で少林寺拳法を使う選手と闘ったとき、散々手こずった嫌な思い出がある。そのときに、技術や経験を超越した「何か」を、少林寺拳法に感じたものだったが、それは紛れも無く、「気功」=気を操る力の差だったのである。

 ちかごろ良く思うが、そうやって過去からの流れでずっと暖めてきたようなことが、立て続けにこうした縁に恵まれるのは、本当にありがたいことだ。正に仏縁、このブログのサブタイトルに掲げた、「えにし」に因るものだと感謝したい。

 丁度この日28日は不動明王の縁日であり、護摩で有名な深川不動での護摩修法に立ち寄ってから、気功教室へ行くことになった。
なんとなく、聞いたことがあるだけで、深川不動へは初めて行った。高崎から池袋⇒飯田橋⇒門前中町と、二回乗り換えてやっとこさ到着。
約束の16時半に間に合うよう、経路を調べた上で自宅を出たのだが、途中の飯田橋で千葉行きの快速か何かに乗っちゃいけないものと思って、やり過ごしたら遅刻した。

 駅で待ち合わせだったが、遅刻して見当たらないので、わが師ご一向は先に不動堂へ行かれたようだ(笑。 師に電話を一本入れてお詫びし、訪ねながら一人テクテク歩いて行った。
例の如く、師に誘われるまま、詳しいことは何も知らずに来たのだが、お寺へ行くのにしちゃあ〜待ち合わせ時間が夕方とは少々遅いなぁ・・とは思っていた。

 不動堂へ着いてから、一緒に得度した同期の桜?(笑 である内の、最も若い青年だった○○君にも、高野山以来久しぶりに再会した。彼も今日一緒に気功教室にも参加するとのこと。
師に、こんな時間から何が始まるのか尋ねると、護摩法要だということがこのとき初めて分かった。自分は、相変わらず深く考えずに行動を先に起こす男だ、とあらためて思う(笑。

 この深川不動堂の護摩修法は、ナンと毎日五回も施され、毎月一日、十五日、二十八日の縁日には最終19時の修法が追加され、六回も行なわれているという。師曰く、特に大きな三連の和太鼓のド迫力音が、この深川不動における護摩修法の見所だと教えて頂いた通り、それは今まで観たどこの護摩修法より、最も大音響のものだった。
 護摩が始まる前に本堂内に備えられていた、「護摩修行次第(経本)」をパラパラ見た。
「錫杖経」から始まり、「観音経」「理趣経」「般若心経」「仏説聖不動経」と延々と続き、更に諸尊ご真言も四十一にも及んでいる。
(もしかして、これをまともに読むと相当時間を要するなぁ・・)そんなビッシリの護摩修法を、一日に五回も行なっているなんて、すごい寺だ。正直そう思った。

 が、蓋を開けてみると、確かに三連の大太鼓は大迫力だった。
それと、観音経はかつてないほどの速度での読経だった。しかし、この二点を除き、あとはせっかく次第にビッシリと書かれていた経は、ビュンビュン省略されていき、理趣経にいたっては、記載されていたのが既に中略式だったのに、それも全て丸ごと省略(笑。

 師曰く、省略していても素人には分からないほど、良く言えば巧妙に要点だけは読み上げていて、それに合わせた和太鼓のリズムも絶妙だと評する。
 う〜〜〜ん、護摩を焚けない、太鼓さえ叩けない自分にはまだ、どこがどうってのは分からないが、とにかく上手にまとめていらっしゃるのだろう。

 こんなコトを書くと、駆け出しの小僧が!と、またお叱りを受けるかも知れないが、確かに毎日五回も護摩を焚くのは大変だが、ここには勤める僧侶も相当居るようだし、例え一日三回に減らしても、目黒大圓寺のご住職のように、一回一回キッチリとした護摩を焚くお寺の方が善いのではないか。
 最後の法話は、護摩を焚いていたご住職は一番に退席してしまい、失礼だが一人残った若い僧侶が、在り来たりな、のべつ幕無しの話しをして終わった。

 思うに、何千円かの祈願料を納め、手を合わせて祈られる信徒さんの思いを、密教秘法で御仏の力を借り、本当に手助けしたいのが真の目的なら、自分なら迷わず手抜きの無い護摩修法を選ぶだろう。そんなお寺を創りたい、そんな阿闍梨になりたい。


『気功老子 盛鶴延先生直伝! 秘伝気功を習う!』
 本日のタイトル、メインテーマの記事に辿り着くまで、どんだけ前座が長いねん? って、すんまへーん。
いよいよ本題の、「気功教室」については、下記の追記ページで。(爆

 師たちと軽く食事を済ませ、教室のある神楽坂へ移動する。
腹六文目ぐらいにしておかないと、これから始まる気功は汗をかくほど動くらしい。(え? 気功って、そんなに激しいのか?)とにかく初めてで、なにをするのか全く想像も付かないが、とにかく超有名な盛鶴延先生から、全く初めての気功を直々に教えていただけるとあって、思いっきり楽しみにしていた。(盛鶴延先生の著書:気功革命―癒す力を呼び覚ます
 しかも授業料は、二時間でたったの三千円!一時間、千五百円! 以前、習っていたピアノは一時間二千五百円。破格ともいえる良心的な値段だ。あとで分かったが、この破格料金は今回の教室を提供している、アドラー心理学で著名なヒューマン・ギルド(代表:岩井俊憲氏)の、いわばコラボ企画に因るという。

 教室に現れて、初めてお会いした盛鶴延先生は、何とも穏やかな表情だった。
この日、全員で十人ぐらいの生徒が集まっていた。全くの初心者は同期の桜の彼と自分の二人だけ。あとはみな、馴染みの生徒さんらしく、中には人に気をあげられるくらいベテランの方も居た。
一人だけ、なにやら盛鶴延先生の気功に関するDVDや本を購入して、個人的に気功を覚えてきた方も居た。

師曰く、密教研究会に集う人間は一癖も二癖もある、一風変わった(個性的な)人間が多いらしい。中でも自分はある意味、抜きん出ているとは、師の言葉(笑。 また、こういったクラスに集まる人間にも同様の傾向が見られるが、中でもさっきのDVDを買ったりして、自分で気功をやってる人が、今回では一番変だった(笑。


 全員で輪になって、最初は盛鶴延先生の話しを20分程度、拝聴した。
この話しがまた、「気功を習いに来ている」ということを、忘れたとすれば、例えば、宇宙の真理から気をエネルギーを集め、自分の身体を通して指先や手の平から気を発するなど、全く密教めいた話しの内容で驚いた。

 師曰く、盛鶴延先生は密教について全く無知だそうだが、まるで密教に精通しているかのように、冒頭の気功について触れた話しは、まるで気功が密教そのもののような解釈と受け取れた。

 なるほど、わが師が密教秘法や修法を学ぶにあたり、如何に気を操る観じることが大切なのか、力説する理由が少し分かった気がしてきた。軽い自己紹介を互いに交わしたあと、いよいよ気功の授業に入った。
今回の授業は、中級クラス以上の内容らしく、何がなんだか分からないが、云われるままに素直に身体を動かした。

 呼吸法に始まり、補助功、站粧(タントウ)、自発動、香功(初級・中級)、気功瞑想などを理論を加えながら、身につくように指導して下さる。まぁいっぺんで、全て頭に入るワケではないが、これで二時間三千円は安すぎる! 激しく走り回ったりするわけでもないのに、額からは汗がジワジワと垂れだしていく。
見よう見真似といえど、それだけ気を集めたり動かしたりするのは、見た目静かだが激しいエネルギーを消耗するのだろう。


 授業が終わって、ほんの数人が帰っただけで残ったほぼ全員で、近くの中華料理店で交流会へと流れた。
ヒューマンギルドの岩井社長も一緒だ。この席でも、盛鶴延先生は常に穏やかな笑顔で話されていた。この店には皆さんで良く来られるそうだが、料理も旨く特に紹興酒が旨かった。日本人の自分が紹興酒をガブガブ呑んで、盛鶴延先生はずっと赤ワインを呑まれていた。申し訳ないが、場所は覚えているが店名は知らない(笑 。

 ところで、気の分かる人は、ヴァジュラ(金剛杵)を、腕にかざしただけで、相当感じる物があるらしい。自分は先日、密教研究所に伺ったときは、イマイチ反応が悪かったが、師が持参した、バジュラをお借りして試すと、今回の気功の授業を受けて少しは洗練されたようだ。

 交流会をご一緒した気功のベテランたちも、この様子を見て興味津々。
師に借りて腕にヴァジュラをかざすと、みな一様に、スゴイスゴイ!と申し合わせたように云う。さすが、気功を長くやってらっしゃる方々だ。

 高名な先生とわが師。こんな傍で色々お話しを聴かせていただき、本当にこの日は充実した有り難い、えにしに触れた日であった。

 お誘いいただいた、わが師に感謝合掌。
これからも是非、密教追求のため、身心の浄化のため、気功を続けて行ければと思う。
そうそう、今月末の26〜27日は、盛鶴延先生直伝による、二日間連続集中の、秘伝気功ワークショップがある。
うーーー行きたいー! 詳しくはこちら、ヒューマンギルド行事案内へ。



感謝合掌
法蓮 百拝