寺尾T字7*2ー峠入口8ーLw11*6ーSeven13*2ー254R15*7ーSo17*3ー文17*9ー大東19*8ー上り20*8ー甘楽21*8、踏切4*9ー末広4ー玉田寺3ー和田橋0*4〜清水寺2ー東口4*7ー江木4ー芝塚3*5ー踏切3ーきょうや1*5ー、井戸24*5、入口24*8、左折25*7、到着26*1

 ▲コイツは一体何かと云うと、実は歩き遍路に出る前のトレーニング中に、携帯に書き留めたメモの一部。同じ高崎在住の方なら、はぁんってお分かり頂けるか。

 四国歩き遍路において、かつて経験した事もない、途方もなく長い距離を歩くにあたり、車で予めポイントを幾つか定めて距離を測っておいた。例えば、本屋なら5Km、あのコンビニは4Km、駅は10Kmなどのように、距離感覚の分かる場所を覚えて行った。1Kmってったって、歩いたらどんなモンか分からない。こうしておけば、実際に四国を歩くとき地図を見て4Kmなら「あのコンビニ」までと一緒だ。とか、8kmなら往復、あと2km歩けば駅だ。などと、距離感と目標が掴みやすい。

 車で測ったあとは実際にも歩いた。都心に暮らしてれば、駅までや通勤時の乗り換えで、つま先だけで階段を利用して歩くなど、色々工夫のしようもあろう。しかし他の記事にも書いたが、一所帯あたりの車保有台数が全国一位の群馬では、通勤に電車やバスを利用する人は学生ぐらいで、移動手段はどこへ行くにもほとんど車だ。
18歳以上の家族分の車が、あるのは当たり前の高崎では「わざわざ」歩きに行かなければ、普段の生活で鍛えることは出来ない。


 主にトレーニングした場所は、片道10Km程度の距離にある通称「高崎観音」慈眼院。観音山自体はたった標高190mしかないが、麓にある清水寺の510段の石段から登れば、かなりハードなトレーニングになった。歩き遍路のためのトレーニングなのだから、勿論自宅から全て歩きだ。

ほぼ実際に持っていく荷物を詰め込んだザックに、更に4kgの鉄アレーを足して歩いた。靴も慣らし履きついでになるし、何より長期間に及ぶブッたるんだ足腰を、一から鍛え直さないと到底、四国を一周することなど無謀に思えた。
また、藤岡市にある「二千階段」にも、ザックを持って良く登りに行った。

▼歩き方

 酒井雄哉大阿闍梨をご存知だろうか?
彼は歩くときに、身体の部分部分を分けて使いながら歩くと疲労や痛みを分散出来ると云う。例えば、腰で歩いたり右肩で歩いたり。本を読んでそんなコトが出来るのか?と、四国へ行ってから何度も試したが自分如きに成せるワザではなかった。ここへ訪れるような方ならご存知とは思うが、少々彼の事に触れようか。

酒井雄哉大阿闍梨は前人未到、至上最高年齢54歳で千日回峰行を成し遂げ、更にもう一度都合二度も満業した、世界でただ1人の現存する偉大な行者である。千日回峰行とは、延べ7年千日間中1日30〜80キロ計約4万キロを歩く。睡眠は3時間を切り、食事の制限もある壮絶な荒行。

怪我や病気をしても、決して一日たりとも休むことを許されず、万一途中で歩けなれば、腰に着けた降魔の剣で、自害するしかないと云う不文律まである。更には、700日を越えると「堂入り」と言って、九日間、断食・断水・不眠・不臥の行に入り、文字通り飲まず食わず寝ず、一心不乱に祈り続け不動明王と一体になると云われる恐るべき苦行。


 そんな大苦行と比べれば、歩き遍路など幼稚園の遠足だ。甘い甘い、ちょっとやそっとじゃ真似出来るワケがないか(笑。 酒井雄哉大阿闍梨にご興味のお有りの方は、読破したこれらの本がおススメだ。⇒「生き仏になった落ちこぼれ」
 

〜大事なペース配分〜
 自分のような素人でも出来る、全体的な歩き方の基本は簡単。それは焦らず「ゆっくり歩く」ことだ(笑。 特に始めからペースを上げず、徐々に身体や足を慣らすことが経験からすると、満願=完走出来るコツであろうか。これは毎日の歩き出しもそうだし、自分と同じ逆打ち遍路なら初っ端の香川県ではムリをしないことが大事。

幼いころ父にマラソンで鍛えられた自分は、四国歩き遍路においても、それを思い出しマラソンの全体ペースを守った。つまり、最初の香川ではノンビリ過ぎるほどゆっくりと、昼飯も店で食ってたし時おり遅くまで歩いてみた。愛媛に入って何度か限界に挑戦し、自分の天上を上げて行った。高知では殆ど昼飯を食わず、何度も限界を越え、徳島では毎日痛みと戦った。


〜休憩の取り方〜
 休憩は=時間のロスに思えるが、休憩なしでただムリをする歩き遍路は限りなくリタイヤして行く。推奨されるのは一時間に10分。または30分に5分。慣れてくれば二時間に一度でも平気になるが、それ以上はよした方が良い。後半調子のいいときは、午前中ずっと休憩なしでも、昼頃ゆっくり目に寺で休んだこともある。

歩き遍路の一日に歩く距離は、大体30Kmが目安。慣れてくれば40Kmは平気になる。最高で60Kmぐらい歩いた。歩行計画に山遍路道を含めるときは、その半分か悪路なら四分の一まで落とした方が良い。時速は自分の場合、平均4kmで計算すると休憩入れて丁度ぐらいだった。だから実際は、5~6Kmぐらいでは歩けてたとは思う。


〜歩行計画〜
つまり、時速5Kmで歩ける人が「今日は30Km歩こう!」となれば、30km÷5Km=6時間かかることになる。これに、寺一ヶ所に付き30~40分を加算する。次に、寺までの距離から到着時間を計算。例えば、15Km先の寺だと3時間だから、休憩は一時間に10分として30分を加算。この日は二ヶ所の寺を巡礼するとしたら、6時間+(40分×2)+30分=7時間50分/日となる。朝7時に宿を出れば、14時50分に終了する。そこから昼食をとったり、宿へ迂回することになるが、順調に行って都合良く近くに宿が取れそうなら、更に距離を伸ばすことも可能だろう。

自分の場合、後半は一日40Kmを目安に当日の宿の範囲を大体決めていた。勝負は納経時間の5時までだ。寺が詰まっていて、5時を過ぎてからまだ傍に寺があれば、その場所から遠くは離れられない。従って、5時からあと何キロ歩けるか?四国遍路の中で最も距離を伸ばせるのは、修行の道場と呼ばれる寺間が一番長い「高知県」での、長距離移動が早期満願の鍵を握る。


順打ちで、88番大窪寺から1番霊山寺へお礼参りをして、四国全周するとルートにもよるが1132.2Kmある。これに宿への迂回や、自分みたいな別格霊場や迷子分は含まれてないが、単純にひとつの寺間の平均距離は12Km。最も短いのは14番常楽寺〜15番国分寺間の0.8Km、最高で37番岩本寺〜38番金剛福寺の80.7Kmだ。その内50Kmを越える寺間移動が五回もあるのは高知だけ。四国四県の札所と総距離は最短で、徳島は23札所=約220Km、高知は16札所=約385Km、愛媛は26札所=360Km、香川は23札所=153Km。

今回はこんなトコかな。次の回で具体的な歩行のコツや、足の休め方、編み出した必殺技の披露でもしましょうかね。いつも言葉が足りないと思うので、歩き遍路に関して不安があったり、何か訊きたいことがあれば遠慮なく尋ねて頂戴。非公開にしたい場合は、コメント欄にメールアドレスを記入して貰えば、公開せずに直接お返事します。それでは。