11*50湊町出口
阪神高速を降りて、バスは大阪シティエアターミナル二階へ滑り込む。この地下にある、JR難波駅は以前は地上にあって、湊町と云う駅名だった。知らん間に、デカいビルに囲まれて潜ってやがる。

やはり街は、クリスマスムード全開。ターミナルに接続された、地下街なんばウォークをホテル目指して歩く。ここも昔は、虹のまちと呼ばれ、ランドセルを背負った鼻タレ小僧ん時から、走り回ってた場所だ。
名称が変わろうと、目を瞑ってでも歩ける「我が街ミナミ」。そこを、バリバリの遍路姿で歩くのは、ぶっ倒れそうなぐらい抵抗がある。
「どーか知り合いに会いませんよーに、お大師さん頼んまっせぇ〜南無大師遍照金剛〜」こんな時に唱えるモンじゃ無かろうが、とにかく着替えるまで「オイ!」なんて、知り合いに声掛けられたくない。気恥ずかしいのもあるが、昔の自分しか知らないヤツらにとって、今はギャップが在りすぎて、こうなった経緯を説明すんのも面倒クサい。


ミナミを起点とし、高野山へは南海電鉄、墓参りにはJRを利用する。どちらへも、近いようにと歌舞伎座から渡って直ぐの場所に、宿を取ってある。
今まで何万回と闊歩してきた、ミナミのド真ん中だ。こんな所にビジネスホテルがあるなんて、全然知らなかった。新しいんかのぉ? まぁナニする時は、ナニするホテルへ行ってたし。(笑) 古くからあっても、知らないのは当然か。

昔は部屋のパネルなんて無く、フロントの婆さんと駆け引きが必須だった。大体、表の看板に泊まり6500円〜と書かれてあっても、行けば「今ぁ8000円の部屋しか空いてへんねやけど、どないしはるぅお兄さん?」と、婆さんがふっかけて来る。
フツーなら、どないするも何も、事に及べるかどうかの瀬戸際だったら、言い値を呑むしかないが、そうは言い成りになんぞなってたまるか。「ウソ付け!ワシやワシ!他にも空いとるやろ?」「ナンや〜アンタかいなぁ〜しゃーないなぁ」「しゃーないとちゃうやろ!ぼるなっちゅうねんホンマぁ。そんな商売しとったら早死にすんど婆さん」みたいなノリで、いつも顔パスのお得さんだった。(笑)


荷物を入れ替え、最軽量ザックで南海電鉄なんば駅へ向かう。歩くのが速過ぎて、まだまだ発車時間までタップリある。 激混みのマック…じゃなかった、ここは大阪、マクドでコーヒーでも飲もうか。店内に大阪弁が飛び交う。バスの中で、弁当とパンを食ったのに、フィレオフィッシュも食う。 こんなんじゃ、あっという間にリバウンドしそうだ。(笑) 久々の人混みで酸欠しそうだ、喉が乾いて仕方ない。お冷やを貰った。金の無かったガキの頃は、良くマクドで飲み物を買わず、お冷やを貰ったモンだ。ビッグマックが370円だった、あの頃に比べると、今のマクドの方が安いよな。