大善寺に歩きながら考えていた事がある。
実は、ハーレーの会長に、今夜の呑み会に誘われたのだ。

「君が来ても、誰一人嫌な顔をする者は居ない。そんな仲間たちじゃない」と。

たまに集まるらしいのだが、津蟹と地鶏と山芋が揃うのは珍しいそうで、来るなら電話すれば、タクシーで大善寺まで迎えに来て、明日早朝に送ってやるから、泊まってけという。

勿論、タクシー代から全て無料だ。



「これも何かの縁、1日棒に振ったと思ってくればいい。考えて電話しなさい」と、今朝別れたのだった。


確かに、縁である。このブログのサブタイトルにも、使っている「えにしの旅」とは、正にこの事だ。


もし、別格6番龍光院を打ち忘れてなかったら?

もし、地図にあった別のタクシー会社が廃業してなかったら?


そう考えると、お大師さんに導かれた、必然のえにしとも感じられる。

ここの所、急ぐ必要もないのに、無理してきたようにも思える。
明日で、丁度丸1ヶ月。焦らずここいらで、ひと息付くのも一案かも知れない。


心を決め、O氏へ電話を入れると、喜んで下さり、須崎の道の駅まで出掛けていた、現社長の息子さんが、奥さんと子供を乗せたタクシーに同乗させて頂いた。

息子さん夫婦は、呑み会の事すら何も聞かされておらず、いきなり遍路を乗せて来いと言われたらしい。(笑)


途中、会長から電話が入り、芋掘り現場を見せてやるから、そこで下ろしてやれという。

実父の突拍子もない、行動と言動に、息子さんも「意味分からん」と、奥さんと二人して笑う。


結局、白装束のままじゃ何だからと、一旦自宅まで一緒に帰った。



会長が着替えろと、ジャージを貸して下さり、長靴にも履き替える。
その間に、会長の奥さんが洗濯してやるからと言うが、まさかそこで、いつものようにフルチンになれないので、笈摺やタオルだけをお願いした。


息子さんも良く話し掛けてくれ、みんな気さくな田舎の善良さに溢れている。


すぐさま、軽トラに乗り込み、発掘現場へと戻った。