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〜青空にて〜
13*58
早い時間に関わらず、優しい女将さんの出迎えに甘えさせてもらう。

順打ちなら、日が暮れる中、下山覚悟で今からでも上がれる。ザックも置いて行けるし、楽だろう。

しかし、逆打ち108ケ寺の自分の場合、次に別格15番箸倉寺に向かうには、雲辺寺から東へ下り、最短でも19.1Kmを歩かねばならない。

ここは、無理せず明日一番から攻める事にした。


青空は洗濯機、洗剤、乾燥機全て無料と非常に良心的で正に遍路宿の鏡といえよう。

まだ誰も居ない宿で、二台の洗濯機を借り、2日分の洗濯をフルチンでする。

表にある洗濯場を行き来してると、ポツポツと遍路が下山してくる。

ここ青空は、順打ちなら下山途中にある宿。初めての遍路なら、お約束のように南側にある民宿岡田に泊まり、早くに登れば青空は通過されてしまい、荷物を置いて打ち戻られたら通過もしない立地にある。

従って、ここに宿をとるのは逆打ちか、夕方に下山してくる慣れた人間が多いという。

お風呂も四時から用意してくれた。一人なら十分過ぎる広さ、洗うタオル、拭くタオル両方ある。トイレも上等なウォッシュレットが付き、何よりどこもかしこも清潔感で溢れている。


夕食は、ここまでで最高に豪華。これぐらいだろうと、用意された配膳につくと、そこからまだ揚げたての天ぷらとウナギまで出た。

食事中は、終始ご主人が傍に居て、ご飯をよそいながら、色んな話しを聞かせてくれる。
行き倒れ遍路は、遠い昔の話しだけでなく、極最近もあったらしい。
山道では、足を踏み外して谷へ落ちれば見つかりにくく、現在でも助かる見込みは少ない。

明日、箸倉寺まで行くと話すと色々アドバイスを受けた。ご主人は箸倉寺付近の出身で子供の頃、よく登ったという。

同宿の歩き遍路は一人。区切りの順打ちで、この日は65番三角寺から一気に来たという。