e6c882ae.jpg夕暮れに染まる、善通寺の五重塔。


15*00
県道212を抜け、前田病院前のファミレス駐車場で、休憩しながら、善通寺宿坊は今朝、断られたので山本屋旅館へ電話。

運よく空いていた。女将さんは、遍路慣れしていて、親切で愛想もいい。
宿に電話して現在地から後、どこそこを打って伺いますと言うと、大抵なんでそんな所に居ると不思議がられる。
余程、逆打ち歩き遍路は少ないんだろうか。次に云われるのは決まって聞かれるのは、「ならもう、何度か回られて?」だ。初めてだと答えると、感心半分、なぜそんな無謀な…とも受け取れる印象を与えるようだ。

76番から75番まで、3.8Km。およそ一時間。善通寺の納経に間に合わせるには、遅くとも76番を15*45には、出なければ。だとすると15*15には76番に入らなければ。
ここから、76番まで1.4Km迷ったらおしまいだ。早足で急ぐ。
途中、新しい道か?地図になく、遠回りしてしまう。5分のロス。ヤバい、そんな事をしてる間がない!何とか善通寺まて打ちたい!
金剛杖をガツガツ慣らしながら、15*24にお大師さま甥の寺、金倉寺に到着。近道して出ようとしたら、また間違って更にロス。
いかんいかん。平常心平常心、せくな急ぐな慌てるな。

16*35
山本屋旅館前を通過。赤門前にある宿に、荷物を預けようかとも思ったが、やりとりしてる内に時間は過ぎていく。ザックを背負ったまま、強行突入する。

ドデカい境内に、団体遍路が溢れかえる。流石は有名寺。宿坊を兼ねているのでな、夕方は特に集中するんだろう。

あちこちに「大師ご生誕の地」と書かれている。海岸寺の話しとどちらが真実か?
戦国武将の逸話においても、様々な話しがある。大昔の話しはどれが本当かは分からない。

ここまで来れば、もう慌てる事はない。先に納経してもらい、今日最後のお勤めをじっくり果たす。

遍路用品が何でも揃っている売店で、折れた持鈴を買い直す。最初に持ってたのと同じのがあって良かった。

〜山本屋旅館〜
増改築したのか、フロントから二階へ部屋へ上がり、また別の階段で下に降りた所に風呂がある。

ちょっとした迷路のようだ。幼い頃に、育った祖母の家を思い出す。
増改築を繰り返してたので、押し入れの中から以前あった窓を開けて、屋根に出れたり、別の部屋に行けたりした。

風呂には出力は弱いが、気泡があって脚の疲れを癒やす事が出来る。

一番、嬉しかったのは、ナンと洗濯を無料でしてくれると云うのだ!
これが毎日嫌で嫌で仕方なかった。しかも、無料!朝には畳んで置いてくれるというから、頭が下がる。
その代わりというか、善通寺の五重塔にスポットライトを増設する基金を募集しているので、一口200円で協力して欲しいと女将さん。

通常、洗濯に200円、乾燥に200円、洗剤50円の450円が必要だ。それに募金が200円。ならば1000円でも惜しくはない。なんせ畳んでくれまでするのだから、感無量だ。そうそう、昨日洗濯出来なくて二日分あるから恐縮だったのもあった。


パンツは一枚捨てたから、脱いだらもうない。フルチンのまま夕食、朝食をとる。

他に泊まり客は、家族連れ観光遍路と、遅くに暗い中を歩いてきた遍路の二組だった。