関東に少ないと云われる、三面大黒天さまに会いに行きました。
この日は、東京都内にある英信寺(東京都台東区下谷2-5-14 03-3872-2356)。

下谷というと、ご存知の方も沢山いらっしゃるでしょうね。
そう、「下谷七福神めぐり」の順路の一つです。歩いて廻れる距離と都内の利便性、八十八ヶ所などに比べわずか七箇所の気軽さから、多くの方が参拝されているようです。
全部歩いても90分程度。お天気が良ければ良い散歩コースになりますし、堅く考えずに楽しく巡拝されるのにも、もってこいじゃないでしょうか?
愚僧は七福神のみなさんにお参りするのではなく、あくまでご本尊の三面大黒天さまにお会いしたかったので、まずはJR鶯谷駅へ向かいました。


鶯谷駅を降りて改札口近くを見渡すと、「下谷七福神めぐり」のチラシが。簡単な地図も書かれていたので、まずはこれを手に取り一番目の元見島神社(東京都台東区根岸1-7-11 03-3873-4976)寿老神さまへ。ご朱印を頂いて廻るつもりはないのですが、とりあえず一番目の礼所です。どんな物が寺務所に並べられているか見たかったのです。
しかしそもそも、「寿老神さま」というお方を良く存じ上げません。
何かに書いてありましたが、七福神の中でも同じ中国ご出身の神で「福禄寿さま」とは同一の神とされることから、地方によってはどちらかの代わりに「吉祥天さま」が加わることも有るそうですね。


JR鶯谷駅北口を降りて、右手のラブホテル街へ入るとすぐに見つかりました。
この辺りのホテルはかつて何度か利用したことがありますが、神社で合掌しながら(もう、ここには来れないな・・)そう心の中で思いました。
結局、どなたもご不在のようでこれと云った物はおいて有りませんでした。


それから少し離れた場所、お目当ての「三面大黒天さま」まで移動します。
道中7日ぶりの30度を越える暑さで、ダラダラと汗が噴出します。

しかし、愚僧の格好は作務衣にわらじ。首から掛けたタオル一枚。どんなに汗臭くなろうが汚れようが一向にお構い無です。
以前なら、高い洋服に汗が付くのにイラつき、香水が薄れるのもイラつきました。
これまたブランド品のメガネのフレームにつく汗も嫌いました。

一切、欲を棄て見栄を捨てた今、こんなにも楽なんだとつくづく感じます。
ほんの少し前まで、センスにこだわり目立つ高価な洋服に、上等な靴、金ピカな高額ジュエリー、高いブランドバッグ。当然、香水も毎日日替わりで付けてました。お馬鹿でしたね・・女を口説くのと、周囲に見栄を張る以外にそんな物が何の役に立つのでしょう・・そう思えるようになりました。


話しはバンバン逸れてますが、元三島神社から10分ほど歩くと英信寺に到着です。
ご本尊は阿弥陀如来さま。ご真言は・・「南無阿弥陀仏」で宜しかったでしょうか?すぐ左脇に見える大黒堂へ行きたい気持ちをまず抑え、やはりここは先にご本堂で一通り勤行を終えそのあと大黒堂へ。そこには、とても大らかなお顔をされた、「三面大黒天さま」がいらっしゃいました。
(ようやくお会いできました。初めまして私は群馬から来ました●●●です)
(なにとぞ、わが心願をお聞き届け下さいます様、心より謹んでお願い申し上げます)そして、三面大黒天さまのご真言(大黒天さまと同じ)「オンマカギャラヤソワカ」、毘沙門天さまのご真言「オンベイシラマンダヤソワカ」、弁財天さまのご真言「オンソバテンエイソワカ」を其々7遍唱えました。

帰りに三面大黒天さまの御影を頂いた折、ご住職にも暖かなお言葉を頂戴し英信寺を後にしました。


次は、法昌寺(東京都台東区下谷2-10-6 03-3872-5891)の毘沙門天さまです。
関東八十八遍路にも、毘沙門天さまも少なかったように思われます。余り詳しく毘沙門天さまは存じ上げなかったのですが、この法昌寺へ参拝して沢山のご利益を得られる天部さまだと知りました。


残るは「朝日弁才天さま」。
補修中の小野照崎神社を左手に見ながら、昭和通りを渡り15分ほど。
これでもう終わりにして三輪駅まで向かおうと思いましたが、考えてみれば我が家の床の間には、大黒さまと並んで恵比寿さまが。
そうですね・・まだ神仏を今ほど敬っていなかった頃、商売を始めた頃に購入し祀ってあったのでした。そんな生半可な気持ちだったから悪いんでしょうね。
もう心の中は商売さえも棄てたのですが、人に任せているとは一応まだ廃業に至っていません。お参りすべきだと思い向かいました。
(飛不動尊もいらっしゃる事だし、それほど寄り道にならないし)そんな邪な考えがあかんのでしょうね。

案の定、罰が当たり道に迷って汗だくになりながら遠回りしまくり、やっとの思いで辿り着きました。あ、でもそのおかげで途中に、我が守護神「北辰妙見さま」に偶然お会いできました。

ちょっとお風呂入ります。
つづきはあとで。