和我勢故我 布流伎可吉都能 佐久良婆奈 伊麻太敷布賣利 比等目見尓許祢 
作)大伴家持

我が背子(せこ)が、古き垣内(かきつ)の、桜花(さくらばな)、いまだ含(ふふ)めり、一目(ひとめ)見に来ね

『貴女が居た古い垣根の内の桜は、まだ蕾みのままだよ。一目、見に来ないか。』


冬隠 春開花 手折以 千遍限 戀渡鴨 
柿本人麻呂歌集

冬こもり、春咲く花(はな)を、手折(たを)り持ち、千(ち)たびの限り、恋(こ)ひわたるかも

『春に咲く花(はな)を手折り持って、幾度も幾度も貴女のことを恋し続けるのか。』


去年之春 相有之君尓 戀尓手師 櫻花者 迎来良之母
作)若宮年魚麿

去年(こぞ)の春、逢へりし君に、恋ひにてし、桜の花は、迎へけらしも

『去年の春に逢った貴女のことが恋しくて、まるでこの桜の花が咲いて貴女を迎えているようだ。』



櫻花 時者雖不過 見人之 戀盛常 今之将落
作)不明

桜花(さくらばな)、時は過ぎねど、見る人の、恋(こ)ふる盛(さか)りと、今し散るらむ

『桜花(さくらばな)は、まだ散る時ではないにも、桜花自身が、愛(め)でてくれる人がいる内に散ろう。そう思ってと、今、散ってしまうのだろう。』

何人もの女に、こう云ってきた。
女は愛されている内が花なんだと。即ち、男が愛してくれている内に、それに十分応える事が、即ち女の、オマエ自身の幸せなのだと。


足日木能 山櫻戸乎 開置而 吾待君乎 誰留流
作)不明

あしひきの、山桜戸(やまさくらと)を、開(あ)け置(お)きて、我(わ)が待(ま)つ君(きみ)を、誰(た)れか留(とど)むる

『山桜戸(やまさくらと)を開けたまま、待ち焦がれる貴女を、一体、誰が引き留めていると云うのか。』


それは、旦那か。それとも、別の恋する男か。
では、貴女自身か。やはり、、、、貴女の神なのか。



桜の蕾みたちが春を待つ時節。あの日貴女と観た風景は、今年も一見変わらぬ。然れどこの世は無常。人の心も桜の木も。片時も留まらぬは森羅万象、一切衆生皆同様。

貴女の好きだった、、、
貴女の言葉で伝えるなら、
木目内装のクラシカルな◎◎◎◎。



誰も座すことを受け入れぬパッセンジャーシートの革は、
擦り傷も皴も皆無で、未だ新品の香りがする。

いつの日か、桜を観に来る貴女のために、この車は
いつまでも売らずに、ずっと残しておこう、、、、ずっと、ずっと、、、


なぁ〜〜んて、、、
甘いこと云うわけないでしょ。何故ならホラ、男が言葉にする『ずっと』と、『きっと』ほど、この世で当てにならぬものなど存在しないのだから。



ほな、さいなら。
本日もおおきに。
ご高覧に感謝致します。

全世界核廃絶武装解除 Prayers for World Peace.
全人類が共に尊み共に助けあい共に慈しみ合いますように
We've to do Heavenly Rapture Pure Land construction.

感謝合掌 北斗法蓮