第四段
『第四(だいし)に利益の無辺なるを仰ぐとは。魔界仏界の色相(しきそう)なり。時に随って顕現し、此土他土(しどたど)の遊行物(ゆうぎょうもの)に依って自在なり。』

『普現色身随類(ふげんしきしんずいるい)の形聲(ぎょうしょう)を十界(じっかい)に示し、和光同塵普問利益(わこうどうじんふもんりやく)を、六道に施す。』

『是を以って観世音菩薩大悲大慈の門戸(もんこ)より出で、三十三身の利益を設くるの内に、作障難者(さしょうなんじゃ)を降伏(ごうふく)する為に、毘那耶伽(びなやきゃ)の身形(しんぎょう)を現わし、仏法の行人(ぎょうにん)を護持せんが為に、速疾掲焉(けいえん)の利益を示す。』

『始め密厳花蔵(みつごんけぞう)の土(ど)より、終わり分段同居(ぶんだんどうきょ)の郷(さと)に至るまで。塵刹微塵刹(じんせつみじんせつ)、刹として至らざる所なく。沙界恒沙界(しゃかいごうしゃかい)、界として現れざる所なし。』

『上(かみ)は碧落(へきらく)に遊び、下(しも)は黄泉(こうせん)に入(い)りて、世々番々(よよばんばん)の利益、時として止(とど)まることなし。各々願望、事として空しからず。』

『就中(なかんずく)一生(いっしょ)限り有り。百年遂に窮まる最後の時、臨終(りんじゅ)の刻みには、男天(なんてん)は無数の眷属を率いて四魔(しま)の群党を破り。女天(にょてん)は百寶(ひゃっぽう)の花台(けだい)を捧げて九品(くぼん)の淨刹(じょうせつ)に迎え賜う。』

『利(り)は現当(げんどう)を兼ね、益(やく)は真俗(しんぞく)に被(こうむ)らしむをや。仍って伽陀を唱えて禮拝を行ずべし。』


第五段
『第五に廻向発願(えこうほつがん)を述ぶるとは。諸佛菩薩の群類を度するは皆是れ斯の尊の方便なり。諸神権現の衆生を化するは、寧ろ此の天の善巧(ぜんぎょう)に非ずや。』

『若し、十方(じっぽう)諸佛の利益に預からんと欲(ほっ)する者は、須(すべか)らく此の天に供養すべし。若し、一切諸神の冥助(めいじょ)を蒙(こうむ)らんと欲する者は、須らく此の天に恭敬(くぎょう)すべし。』

『一尊一天の讃嘆を致すと雖も、八十余億遍く諸佛諸神の威光を増す。之に依って、秘法勤修(ひほうごんしゅ)の砌(みぎり)には必ず此の天を供養し、建壇(こんだん)祈念の所には専ら此の像を安置す。然る間、感応是れ新たに悉地早就(しっちそうじゅ)す。』

『願わくばこの功徳を以って遍く一切に及ぼさん。沈々たる三界(さんがい)の群類世々の恩所(おんじょ)に非ずと云うことなく、蠢々(しゅんしゅん)たる六道の含識(がんしき)生々(しょうじょう)の親族に非ずと云うことなし。』

『然れば早く一佛(いつぶつ)の芳縁(ほうえん)を結んで、同じく三菩提の妙果(みょうか)を期(ご)せん。廻向の功力(くりき)豈(あに)然らざらんか。あぁ、仰ぎ願わくば大聖大悲歡喜大天、必ず一座の講莚を納受し、速やかに二世(にせ)の所願を成就せしめ賜え。仍って伽陀を唱えて禮拝を行ずべし。』

『願以此功徳(がんにしくどく)普及於一切(ふぎゅうおいっさい)我等與衆生(がとうよしゅじょう)皆共成佛道(かいぐじょうぶつどう)
尊天上様に導かれること、この上無き尊き道や・・』
『南無大聖大仁慈歡喜雙身天王 自他法界平等利益・・』 三遍
『オーム フリーヒ ギャクウン スヴァー ハー・・・』 随遍


それではまた。
本日もおおきに。
ご高覧に感謝致します。

全世界核廃絶武装解除 Prayers for World Peace.
全人類が共に尊み共に助けあい共に慈しみ合いますように
We've to do Heavenly Rapture Pure Land construction.

感謝合掌 北斗法蓮