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車窓より、富士の山。

去る、3月23日を以ちまして、
191日間の行を無事、終えることが出来ました。既にTwitterでは、その後の動きをお伝えしとりますが改めて、満行に至ることが出来ましたこと、ひとえに皆様と神仏のご加護のお蔭と、心より感謝致します。誠に有難う御座いました。

これまで、Twitterにて事ある毎に、事細かく行中の内容や心の変化などをお伝えして参りました。仏縁賜われし多くの行者・仲間たち、何度も何度もお接待戴いた宿坊の管理人さんご夫婦、親切にして下さった寮務所のスタッフの方々。苦しかった時、ブチ切れた時、燃え尽きた時、もうやってられるか!と思った時。

何もかも全てが私の血となり、肉となり魂となり得て、菩提心に更なる磨きをかけ、悪事を挫き弱きに手を貸し、世に人に尽くすべく、今後私の仏道指針に力強く、決してブレぬ杖となることでしょう。


191日間 行間ダイジェスト
【9月】
仙台から一路西へ。
愛知でおよそ一週間の準備期間を過ごし、三重山中へ入る。

学生も社会人も寮経験のない私にとって、初めての団体共同生活。刑務所よりは自由があるものの、管理されたプログラム、共同施設・設備ならではの問題、不自由に相当なストレスを負う。

【10月】
多少、慣れてきたところへ、福島で故障させた脚の傷みが再発。リハビリに通いながらびっこ脚を引きずって行をこなす日々が続く。週に一度の安息日があるとは云え、洗濯と掃除。これがまた、週末は込み合って洗濯機が中々空かない。行の後半には、皆がぐったりして洗濯しない、週の真ん中でするようにした。

更にチャリで10キロ離れた町へ食材の買い出しに山を降りる。帰りは当然のぼりプラス、赤城降ろしに勝るとも劣らぬ、鈴鹿連山の吹き降ろし向かい風。そんなルーティンに早くも嫌気差しまくり。

【11月】
プログラムが一気に3倍になるも、間一髪?たまたまなのか、ご利益なのか、脚の痛みも気にしてられぬほど過酷な行に突入する。行始めに師範が、「体中が痛くなるから、毎日風呂で良くこぉう・・揉んでな。」と、自ら仕草を見せて教えられた。

私はそれを最後まで守った。歩き遍路の時もそうだったが、過酷な行ほど日々のケアが己の体を守り、最後までやり抜く秘訣でもある。だが、この頃から毎週水曜ともなると疲労が抜けなくなってくる。筋トレどころか、正坐も出来ぬほど脚も腕も悲鳴を上げる。次々と顔見知りだった行者たちが脱退してゆく。

【12月】
今度は経験したことのない、極寒の日々が続く。ウインタースポーツもしない、雪の降らない大阪と高崎に暮らしてきた私は、生涯でこれほど雪を見たことがないほど寒い毎日。行場では、正に身体の芯から骨まで冷えるを体験する。年末年始の休暇に孫の顔を見に行く予定が、酷い風邪を引いて文字通り、寝正月を過ごす。

【1月】
知った顔の半分以上が去って行った。相変わらず私は宿坊で最年長。ほんの一握りしかいない40代。あとは2〜30代の若い行者たち。気の若い私は彼らと巧くやっていたが、「北斗さん、あのオッチャンいるじゃないですか、ホラ、」と、彼らの云うオッチャンとは、みんな私より年下。私がオッチャンに見えないのか、云えないのか、それは今でも分からないw。この月の中盤から、私の中の熱い血が噴火し始めた。

【2月】
寒い、、寒いが慣れてきたのか。いや、年末がやはり最も寒かったのか。底冷えすることも少なくなった。亦、満行がやや見えてきたことによって、今後の動きを構築すべく思考を巡らせることが多くなり、そのために睡眠時間を削るのが楽しくなってきた。"愉しみ心に叶えつつ、憂きこと常になかるべし" 正に聖天信仰の真骨頂な日々が続いた。

【3月】
カレンダーに、9月から書き込んでいたファイナルカウントダウンが近づいてきた。40日、50日あったときは、どーでもいいと数日間、過ぎた日々に×を入れるのを忘れたりしていた。

いよいよ、テンカウントに入ると、掃除してねーとか、切符買わねーととか、荷物いつまとめんだ?面倒くせーなとか。時間差で最終日に会えない師範もいるので、あの人にはこの日に挨拶しとかねーととか、バタバタ過ぎてあっと云う間だった。


最後の最後になって、「あ、波羅密多ミュージアム行くの忘れとった!」とか、「信長ゆかりの地、行ってへんやん。こんな近いのに。」などなど、思いだしたのは駅に向かうバスの中でしたw。

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名古屋まで見送りに来てくれて、ごっついエビフライをご馳走してくれた行者。二人とも若いでしょ。まー右のは、30後半ですが。

いやはや、本当に有難う御座いました。
としか、譬えようのない、長き短き日々でありました。

皆様の支えがあったからこその当ブログ、
"神仏とえにしの旅"。

2007年 第一章・遍路 編
2008年 第二章・覚醒 編
2010年 第三章・修行 編

あと、数稿を持ちまして閉稿致します。
第四章・変容(Metamorphose)編
新装開店準備の為、一旦お休みです。

それまで、あと数稿ではありますが
どうぞ、最後までお付き合い願えれば有難く存じます。


それではまた。
本日もおおきに。
ご高覧に感謝致します。

全世界核廃絶武装解除 Prayers for World Peace.
全人類が共に尊み共に助けあい共に慈しみ合いますように
We've to do Heavenly Rapture Pure Land construction.

感謝合掌 北斗法蓮