◆五体投地
はい、そのままの勢いで五体投地に入ります。
健常者はなるべく五体投地しましょう。無論、足のご自由な方は坐したままで結構ですし、足腰の具合が良くないときは無理する必要はありません。特に勤行を終えて、つまり一時間以上正座したあとの五体投地はかなりキツイです。

無理すれば、私が得度したときのように足をぐねって腫れるほど傷めますので、決してご無理はしないで下さい。勤行を終えたあとの五体投地のコツは亦、いつかの稿で教示します。

*1
聖天さまの印契を結んだまま、上半身を投げ出すように額を床につけます。
『南無(なーもー)、、頭面節足帰命頂禮(ずめんせっそくきみょうちょうーらいー)、、一信一仰(いっしんいっこう)愚者必救済愚願必成就唯一絶対神、、』

*2
ここで上半身を起こします。
『自在神力(じざいじんりきー)大自在大聖大仁慈(だいじざいだいしょうだいじんじ)、、』

*3
右膝を立てると同時に、左足のつま先も立てます。
『歓喜雙身天王(かんぎそうしんてんのう)、、、』

*4
立ち上がり、両腕を真上に掲げ天空の山(雞羅山)の山頂をイメージします。
『雞羅山中(けいらせんちゅうー)、、、』

*5
印契を解き、広げた両手を胸に引き寄せながら、聖天さまを中心として両側に整然と並ぶ、九千八百にも及ぶ眷属の王たちを観想します。もう少し具体的に云えば、片側に四千九百の大鬼王が立ち並んでいる情景です。

更に云えば、それぞれが大鬼王。鬼たちの大王でありますから、その臣下には少なくとも百から千の鬼たちがいるわけです。そこまで観想出来ますと、その頂点に立つ聖天さまの威厳も必然的に深まるばかりでありましょう。

『九千八百諸大鬼王(きゅうせんはっぴゃくしょだいきおう)、、』

*6
云い終わると同時に、円滑に左膝を付き続く右膝も付いて
(ここで*3の真逆の所作で、先につま先を立てるとより座り易いです。)
(二度目、三度目が楽なものでつい、つま先を立てたまま上半身を投げ出したくなります。)
(が、、それはズルなので投げ出す際は、つま先を伸ばしましょうね。)
(右膝を付く際に、どうしても上半身がブレがちです。背筋を伸ばし腹筋を使いましょう。)

*7
ここで、*1の体勢に戻ります。もう一度、印を結びます。
『悉地成就(しっじじょうじゅ)』これを三遍。繰り返します。

*8
三遍目の*7で、額を床に付けた状態で、印を解いた両手を耳の横の高さ程度まで上げ、手の平を上に向けます。仏足頂礼(ぶっそくちょうらい)、自分の額の前には既に、聖天さまの御足があると観想し恭しく押し頂きます。

『御清浄で、御清潔で、御高貴なる、御高潔なる、尊天上様の御足を押し頂く幸せに感謝致します。』

『我が身、我が心、我が命。それしか担保するものが御座いませんが、我が未来、我が使命、我が生きる道、我が生まれし意味、死ぬる意義。何もかも尊天上様にお任せし、お預けし、ただただひたすらに御縋りすることしか今は出来ません。』

『どこまでも果てなく愚俗の邪智なる我なれど、尊天上様のその大宇宙の如く、広き深き、我が父母祖父母を凌ぐ大いなるご慈悲の御心を以って我ら愚かなるものすら哀れみて賜いて。』

『未だ、私利私欲愛欲見え隠れする。我らの思い願い祈りも、まずはその丈のままに、まずは我ら望む時に、まずは我ら望むだけを、まずは我ら望む形で、、』
*具体的な願意は、次第の後半で述べてゆきますが、ここでも頭の中では上記の賛辞を述べつつイメージされると良いでしょう。

『叶え賜いつつ、尊き道へと導き賜るは。天地宇宙三千大千世界八十余億、神仏おわすともこの天尊上様だけのご誓願なるぞ、有難や。何卒本日も一日、貴命の程宜しくお願い申し上げます。』


はい、四回に渡ってお送り致しました、大聖歡喜天勤行次第・朝行でありますが、ここまで来ればほぼ願いは叶ったも同然なのです。え?読経もまだなのに?

そーです。お経も大事ですが、ここまでが非常に大事な部分なのです。お経は暗誦しさえすれば、朝出勤時間が忙しければ、車を運転しながらでも電車の中でも出来ます。然し、聖天さまや大日如来を観想しながら佛凡一如を目指すには、ある程度修練しても集中継続せねばなりません。


信火内に燃えれば、行炎外に現る。

信じる心が宿れば、自然と精進の行動を起こします。

聖天さまをご自身の救いの神と信じたその瞬間から、如何なる願望成就の因子も既に聖天信者に心に芽生えるのです。
聖天さまの奇しき御力に触れるは、同じく奇しきえにしと胸に刻み、どうぞ皆さん、信火行炎消えぬようご精進下さいませ。


本日もご愛読おおきに
誠に有難う御座いました。

願わくばこの功徳を以って遍く一切に及ぼし
我らと衆生と皆共に仏道を成じ尊天上様に導かれんこと尊き道や

感謝合掌
北斗 法蓮 百拝