仏教とは、"人" が "人" を祀る宗教である。

意外?そう思われるかも知れない。
目に見えぬ仏さまは、人ではないのでは?

いや、そうではない。

仏教の根幹・象徴たる、Buddha:ブッダ≒お釈迦さまのことを云うが、お釈迦さまは老い病めるフツーの人間であったし、ブッダとは、目覚めた"人"のことを云うのが、その証拠である。

人が人を敬い、慈しみ、救い、高め、受け入れ合うこと。

理想論?そうではない。そうではないが、そうとは分かっていても、特に肉親や配偶者、経済を一にし共に本来同じ未来を向き合う間柄では様々なしがらみも手伝って、中々素直に出来ないことも侭あるのが現実であろう。

だからこそ、仏さまは"人"と同じく姿をして、そこ此処で私たちにお悟しになられる。事実、菩薩でも明王でも如来でも天部でも、全く人とは思えぬ姿をした仏はおらぬであろう。

そうやって、仏さまを有難く仏さまとして祀っておると、この世には自分と他人しかおらぬのだから、自然に"人(自分)"が、"人(他人)"を、他人が自分を相互供養(そうごくよう=思いやりあい)、相互禮拝(そうごらいはい=敬い慈しむ)気持ちが心に芽生えてくる。

更には、仏さまが常に自分の中にいらっしゃり、自分もまた仏さまの中にいるのだと、我仏に入り仏我に入ると、入我我入(にゅうががにゅう)を自覚するとき。自分も他人も仏さまと同じなのだから、どのように振舞うべきなのか?思考するべきなのか?或いは行動すらも一切の迷いなく全てが明確となる。

正にこの瞬間、身体の中心部が核分裂を起こすが如く発熱しながらも、脳は涼やかに研ぎ澄まされてゆく。それはまるで、山麓から全く山頂が仰げぬほど霞がかる状態から霞の上に登りきり、真っ青に澄み切った大空と裾野に広がる大地を見下ろしたような爽快さを味わえる。これを即身成仏(そくしんじょうぶつ)と云う。

人は本来、誰しもが仏であり、ご先祖から受け継ぎ父母に育まれ、世間様そして、生涯出会ったことすら気付かぬ多くのご縁(えにし)賜れし諸人たちによって生かされ続けている、この身このままで仏となる。それが仏教の最終進化形である、金剛乗(Vajrayana、ヴァジラヤーナ)≒密教の本懐、即身成仏である。


神仏に導かれし私の使命たるは、一人でも多くの人たちと共に、事業家としての半生を活かしつつ、経済と精神の両面を比例して豊かにしてゆくこと。歩き遍路のころ、こんな札を遍路道で見かけて心打たれ記事にしたことがあります。

『蔵の財より身の財、身の財より心の財』
確かに、幾ら数千億円の資産を築いても、チューブだらけでベッドに縛られて余命三ヶ月では話しになりまへん。健康はお金より大事です。そしてただ、健康なだけよりも心豊かであれば自分も周囲も幸せに出来る。

だからこれからの私としては、まず心豊かに真に幸福になっていただきましょうと。と同時に、どうせなら遠慮なく、欲張りに行きましょうや。長生きもしたくなるし、健康で活き活きとしていたいでしょ?世界見聞しないまま死にたいでっか?だったら幾つからでも、ナンにでも挑戦したくなる体力を備え、女性はいつまでも美しく、男は加齢臭なんか出さずに活力みなぎる強さを。更にはそれを活かし喜びを享受し合う経済力も身につけていただく。

それには人々、即ち仏たちと共に悩み苦しみ痛み、それらを乗り越え幸福の道を切り開くこと。それにはまだまだ修行と勉強が足りませんが、一日も早くお誘いしたい一念で気張りまっせ。


本日もご愛読おおきに
誠に有難う御座いました。

願わくばこの功徳を以って遍く一切に及ぼし
我らと衆生と皆共に仏道を成じ尊天上様に導かれんこと尊きや

感謝合掌
北斗 法蓮 百拝


追伸
被災地出向が遅れております。
ツイッターでも申し上げておりますが、一週間や十日ぐらいの支援では売名には十分かも知れませんが、私には納得できる結果を残せません。然るに支援する側の住居確保も必須であるのですが、入居予定をしていた仮設住宅の相次ぐキャンセルをくらい、延びに延びております。

然しこれも神仏の思し召し。
まだ、この地でやることがあるはず。それをまだ残したまま行くでないとのお達しだと受け止めて慌てて仕方なかろうと思ってます。協力団体からの連絡待ちではありますが、決まればいきなり明日からと云う、可能性も強いのでいつでも出発できる身支度だけはしてあります。

また、現実問題としても未だまともな生活環境整わぬ、避難所生活を強いられておる人たちも多く、仮設住宅が圧倒的に足りないのが現況であることから、建設協力が急務だとその方面にも支援協力を呼びかけております。またハッキリしましたら随時お知らせする次第です。


先日、仙台市の石橋さんと云う方よりご連絡頂戴し、Face Bookを通じて新たな仏縁をいただきました。これから向かう先に縁者を賜れましたこと、大変嬉しく思います。有難う御座いました。今後とも宜しくお願い致します。

石橋さんのFace Book