南無帰命頂禮大悲尊
(なーむきみょうちょうらい)
大聖大悲歓喜雙身天王
(だいしょうだいひーかんぎーそうしんてんのう....)

...の誓わせ給う言(こと)の葉を
告(もう)すも畏(かしこ)き事なれど
聊(いささ)か此(ここ)に教化(きょうげ)して
衆生(しゅじょう)に聞かせまいらせん

夫(それ)天尊(てんそん)と言(もう)するは
和光利物(わこうりもつ)の表示にて隨類(ずいるい)
應現(おうげん)ましまして 陰陽和合(いんようわごう)
の元(もと)ぞかし 萬像(まんぞう)これより
生長(せいちょう)し金胎両部(こんたいりょうぶ)の教主たり

外(ほか)には忿怒(ふんぬ)の御姿(みすがた)も
内(うち)には慈悲(じひ)の御心(みこころ)ぞ

故に衆生の苦を抜きて
普(あまね)く與樂(よらく)の薩埵(さった)なり

功徳(くどく)の高きは天に比し
利益(りやく)の厚きは地に等し
十方(じゅっぽう)に周遍(しゅうへん)ましまして
衆生を守らせ給うなり

福徳才智(ふくとくさいち)かつはまた
延命敬愛(えんめいけいあい)その外(ほか)に
降魔調伏(ごうまちょうぶく)除病(じょびょう)等
願いに任せ垂れ給う

例え貧しき輩(やから)にも
尊の名號(みょうごう)を唱えつつ
祈れば納受(のうじゅ)ましまして
忽(たちま)ち栄華(えいが)の印(しるし)あり

卑賤(ひせん)の身にも信じなば
高貴の官に昇るべし 信に應(おう)じて隨應(ずいおう)し
天下に名をもあぐるなり

元より愚俗(ぐぞく)の邪智(じゃち)なれば
尊天これを慰(あわ)れみて 救い玉(たま)うぞ御誓願

故に諸願を成就し 常に念ずるその家は
災難千里に除きつつ 悪魔万里に退けて
七寶(しちほう)家に満ちぬべし

此(こ)の天を信ずる輩(ともがら)は
晝夜(ちゅうや)擁護(ようご)したまいて
樂しみ心に叶えつつ 憂きこと常になかるべし

或いは宿業(しゅくごう)つつまりて
既に命葉(めいよう)危うきに 一心不乱に念ずれば
忽(たちま)ちその難のがるべし
懸る難をも退け給う

増してや祈る願望はいかでか空しかるべきぞ
これ天尊の御悲願なり

深き化益(けやく)の海よりも
廣き恵みの功徳をば 秘めて演(のべ)ずば
此(こ)の尊の尊き教えにもどるなり(←背くなり)

信をおこして朝夕に 唯怠らず念じなば
命は亀鶴(きかく)の如くなり

あな尊きや その徳を演(のぶ)るに
言葉も及ばねど 聊(いささ)か功徳を讃じつつ
大悲の光をあらわして 我れ人共に現未来(げんみらい)
二世(にせ)の悉地(しつじ)を成就し
一度(ひとたび)唱うを縁として
龍華(りゅうげ)の会場(にわ)に値遇(ちぐう)せん

あな有り難や あな尊と
大自在尊観世音(だいじざいそーんかんぜおん)
雙身隨類度衆生(そうしんずいるいどしゅじょう)
感應道交難思議(かんのんどうこうなんしーぎ)
是故我禮歓喜天(ぜーこーがーらいかんぎーてん)

嬰児(みどりご)が母にすがらむそれの如(ごと)
是非をば捨てて 唯すがらむ

南無大聖大悲歓喜雙身天王 (三遍)
(なーむだいしょうだいひーかんぎーそうしんてんのう)

*1・願文(がんもん)
願わくば上来(じょうらい)誦持(じゅじ)する所の
功徳を以て護持(ごじ)*2・某甲(むこう)

並びに家族一同 身心堅固(しんじんけんご)
家内安全 交通安全 息災延命 病魔降伏 無病安樂 諸難消除
殊(こと)には家業、事業、生業繁栄 志業達成
いちいち心願、諸願、大願、愚願すらも一切合切成就せしめるは
この天尊だけの御誓願なるぞ 有り難や
皆々の思い願い祈り満ち満ちて 如意円満ならしめ給え

*3・願意随意

願わくばこの功徳を以って遍く一切に及ぼし
我らと衆生と皆共に仏道を成じ尊天上様に導かれんこと尊きや



はい以上になります。
ま大体ここまです。

いかがでしたか?この和讃。
主に生駒聖天で用いられているものを
多少ヴァージョンアップして晩行に唱えております。

今度また、関東(主に待乳山聖天)の和讃(朝行)もご紹介しますが
私はこの和讃を初めて読んだとき、孫正義さんが初めてマイクロチップを見て、抱いて寝るほど大感動したのに負けず劣らぬ深い感銘を受けました。

是非皆さんも能く能く味わってみて下さい。見えてくるものがきっとあると思います。能くお話ししますよね、お経も人の言葉も真意は語釈にではなく、理釈にあると。


本来はこの和讃の前に幾つものお経を読み、和讃の後に、普禮真言(ふらいしんごん)や祈願文、拍掌(はくしょう)←要するに拍手 三禮(さんらい)などが続いて五体投地(ごたいとうち)にて勤行を終えます。

今回は勤行次第の中の和讃だけを抜粋してご紹介致しました。
このように、先に細切れでご紹介した上で、後ほど勤行次第を書いて例えば、"和讃"と云う語句をこのページへリンクさせれば、ご興味頂いた方は読まれるでしょう。

また、ツィッターなどからのアクセスで、全く仏教にご興味ない方でも読み易いよう、敢えて振り仮名を多用致しました。


*解説

*1・願文
この願文自体は声を出して読む所でなく
まーサブタイトルみたいなモンです。

*2・某甲(むこう)
弟子某甲(でしむこう)....とかって聞いたことがある人もいらっしゃるでしょう。これは、"仏陀の弟子たる私(たち)は..."と云う意味です。

ですので某甲とは、唱えている自分自身を指しているのですが、自宅などで一人読経する際などは、この某甲(むこう)を読まずに、ご自身の本名を唱えます。もし、旧姓があればその名、戒名を持っていればその名、法名も持っているならその名も全てここで唱えます。

ですから某甲とは、寺院などで複数の方と同時に合唱する時に、みんな自分の名を言い出すとテンでバラバラになって調和が取れなくなるので、その為に用います。

*3・願意随意
ここは、ご自身のお願い事などを申し上げる部分です。
随意ですから別にスルーしても構いません。

でも願い事をせずに神仏の前に座する人は少ないでしょう。
ただ、聖天さまの御力は次々と貴方の願いを叶えてゆくでしょう。

そうして行くと徐々に、成就への感謝を延べる事が増えて
段々とお願いと感謝の割合が逆転して行きます。

人によっては感謝しか出来ない日々も続くでしょう。でも私達の欲望は際限なく、また新しいお願いが始まる人もいます。或いは最初から大きなお願いした人は、何年経ってもお願いばかりしてるかも知れません。

始めは自分や家族事ばかりを祈っていても、やがて身近な者たち以外の、普く世界のもっともっと大きな願いを持てるようになります。それこそが聖天信仰の功徳ではないでしょうか。


本日もご愛読おおきに
誠に有難う御座いました。

願わくばこの功徳を以って遍く一切に及ぼし
我らと衆生と皆共に仏道を成じ尊天上様に導かれんこと尊きや

感謝合掌
北斗 法蓮 百拝

〜編集後記〜

伯耆丘鵜衣紋さん!
>法蓮さんは一人にあらず
貴僧の行 そのまま大乗の渡岸の大船に他ならずと

いやぁ〜今回もこっ恥ずかしなるような言葉頂いて
さすがの私も恐縮ですわ。

せやけどホンマ
ごっつぅ励みになります!おおきに!頑張りまっせ!


観音loveさん!
初めまして!

>私はとある寺院で生駒より御霊分けされた
聖天様を信仰させて頂いております。

おぉおおスゴイ!!
生駒の聖天さま繋がりは嬉しいですね!
っちゅうことは・・大阪っちゅうか関西の方ですやろ?

>法蓮様のエネルギッシュなblogを拝見していると、
『私も頑張ろう!』法蓮様からそんな力を頂いております。

マジですか?
そうおっしゃって下さるだけで感謝感謝です!

おおきにおおきに。
これからも気が向いたら遊びにいらして下さいな。


音羽さん!
>肝硬変にも心筋梗塞にもならないでほしいです。

可愛い言い方するねぇ〜ったくもう
文字書かせると勝てないね(笑)

>まだお話できてないことがいっぱいありますので

それは大丈夫
ホルモンまでは平気平気(笑)


それでは皆さん、またお遭いしましょう!
有難う御座いました