人生において不遇のときは誰にでも訪れる。
人が神仏に縋るのは往々にしてそんなときである。

あのビルゲイツだって、学生時代はパッとしてない。
退学もしてる。マイクロソフトが世界を席捲した後でも
ネットスケイプとの抗争裁判で散々やりこめられている。

彼が慈善事業に大きく動き出しのは、あの事件のあとである。
彼が仏教徒とは思わないが、彼の中の仏性が目覚めたとすれば
あの一連の裁判事件が、大きな端緒となっていると私は思う。

シューマッハー然り、孫正義然り。
けれども、世に出回る成功者の本には大概この手の不遇なときに
どう過ごしたかが、あまり詳しく書かれていないものが多い。

多少書かれておっても例えば、
こんな状態でありましたが・・そんな或る日・・とか、
そうこうしてる内・・とか、それから三年が過ぎて・・とか。

そう、正にそこが一番大事なんですわ。
正にそんなとき、アナタがどう過ごすのか?

その時その人が何を考え、何を心に抱き、何を見つめていたか
これこそがアナタの人生が、天か地になるかがかかっている。

今日、書くことが過ごし方の全てではないが
一人でも皆さんがご参考にして下されば幸いであります。

何をやっても上手く行かない、上司に怒られてばかり
お客さんに逃げられてばかり、家に帰れば女房と喧嘩ばかり・・
神頼みしても一向に現状回復しない、もう散々嫌になる。

そんなとき、ありますよね。
でもそれは・・


運が悪い、運が落ちている期間ではない。
待機期間、充電期間、勉強期間、体力作りの期間。
真のチャンスをチャンスとしてモノにするためのウォームアップ。

失望"感"に打ちひしがれるのではなく
失望"間"に失意のどん底の中でどう自分を処理していくか?

人のせいにしている限り本当に幸せにはなれない。

夫のせい、女房のせい、子供のせい、親のせい、友人のせい
隣ん家のせい、先生のせい、会社のせい、社長のせい、
上司のせい、取引先のせい、前をトロトロ走るアイツのせい
信号のせい、道路のせい、クルマのせい、行政のせい・・

人のせいとは人に依存していること、アテにしていること
人のせいとは人を変えよう、変わればいいと思うこと
人のせいとはいつまでも変わらない相手に腹を立て

そのせいで今の自分の不幸があると思うこと

人のせいにする人もナンにも困ってなければ人のせいにしない
人は困ると人のせいにする人が多くなる

人のせいにされた人はそれじゃ敵わないと人のせいにする
この無限に広がる"人のせいループ"は
誰も幸福にしないし自分も幸福になれない

早くこんなしょーもない"不幸なループ"から抜け出そう
それにはまずアナタが人のせいにしないようにすることだ

どうしたらいいのか分からないくらいの失望感や絶望感
心の痛みや困窮したる現状、うまく行かない事、面白くない事
何でも人に押し付ける、人をやりこめる、八つ当たりしてしまう

そこから得られるのは微々たる満足
その場限りの一瞬にも満たない刹那の安堵感
人が変わらない限りまたその不満は忘れぬ内に再発する

政治のせいにした場合、
訴え出るか自分自身が政治家になって国を変えようと試みる

そんなことより
政治のせいにしなくても幸せな自分になってしまった方が
手っ取り早いに決まってるし、しかもとても楽チンだ

長い時間を過ごす相手であればあるほど
自分が変わることなく相手が変わることはない

人のせいにしている限り
それは負の要素となり正の要素になり得ない

これを貸借対照表でみれば
負とは負債のことで資産とはなり得ない

負債とは借金のことで 人のせいにしている人への借金がある
自分が借金をしているのに 借金を返せと云ってるのと同じ
アンタが返してくれないから私も返せないとなる

自分を変えることに挑戦し始めた人から順番に
借り手から貸し手になることができる

人のせいでなく自分が動き出せば
困っている原因自体が資産となる

人や物事への失望感は初めは小さな突起物だ
小さな内なら乗り越えられるし、乗り越えれば脚力もつく

登りにくければ、何か踏み台になるものを見つけて工夫しよう
そうすれば、次に遭遇することがあっても臆することはない
その上、頭も良くなってゆくから言うことなしやん。

それをいつまで自分以外のせいにしているとやがて
徐々に大きくなってしまって気付けば自分の周囲はすっかり
刑務所のような高い塀が張り巡らされている

一代で財を築く人は少ない
失望に耐えて立ち向かい乗り越える人も少ない
乗り越える勇気と工夫を学ぼうとする人も少ない

・・・right?

どこか逃げ口を探しているか
他の誰かが見つけてくれるのを待つ

その内に逃げ口は全部塞がってしまい、
やがて人の手を借りても登れなくなってしまい、
そうこうしてると、待機してくれない人生は終焉を迎える

人は失望感に負けるのではない
自分自身の弱さと恐れに負けるのやないですか。

自分のせいや自分が悪いんやドアホや、どーしよーもないわ。
と自分を責めすぎても、最悪首くくる事になりかねません。

そうではなく、人のせいでもなく自分のせいでもなく
そこからその概念から一歩離れてみましょう。

人のせいにしないで生きてける、
肝心なときアテに出来る自分を創って行きましょう。

アナタが今、人生のどん底を歩いていると思うなら、
ソコが最大の飛躍チャンスなのですから。

"今"という、今なるときは無かりけり
"ま"のとき来れば、"い"の時は去る

"忍耐は苦し然れどその果実は甘し" 野口英世
エジソンは、成功するまで二千回の失敗を繰り返した。
それを彼は、成功するまでの一過程に過ぎないと云ったそうです。

アナタや私の失意や失敗は、今で何回目ですか?

一日一回の失意、失敗で六年。
一日三回でも二年。それで2000回です。


本日もご訪問おおきに、
ご愛読有難う御座いました。


感謝合掌
北斗 法蓮 百拝