物調 伊香保〜榛名2- 10


伊香保温泉と榛名湖を結ぶ山岳道。

丁度、双方の真ん中ぐらいに
ヨーロッパの片田舎を彷彿させる、
遥か彼方を見渡せる、長い長いストレート部分があります。

メロディーラインと呼ばれる、
その道路には、クルマで通ると

♪静かな湖畔の森の景から〜
と、カッコーの唄が地面から流れる仕掛けになってます。


榛名湖では、フェラーリ・ランボルギーニなど
スーパーカー軍団がツーリングでも集まることで有名です。

そんなイベント日には、
関越自動車道・渋川インターから降りてきた
スーパーカー軍団が、怒涛のようにこの道を滑走します。

因みに、さっきのカッコーは・・
ゆっくり走らないと、チャンと聴こえません。
300km/hチャレンジとかして、ぶっ飛ばすと全然聴こえません。

モチロン、人に聞いた話しですが(爆。



物調 伊香保〜榛名2- 7


そこから程近い場所に、
ひっそりと佇む、古ぼけた校舎。
ここは、40年前に建てられた学校です。

ほんの6年前までは使われていたのですが、
老朽化と維持費の負担増で引き払われました。

まぁ、なんせ
固定資産税だけでも500万ですからね年間。

敷地面積、2万3千坪
建物面積、1200坪

そらしゃなーでんな。


然し、もはや運動場も
どこもかしも雑草だらけ、苔だらけ。


100_7668


屋根も防水効果なんぞ
とっくに吹っ飛んで、あっちゃこちゃ雨漏りしてる有様です。


こーゆー、
廃墟と化した人工建造物を見る度に
子供のころ読んだ、"ワンプの星"と云う本を
思い出します。

その物語は、
ワンプと云う、大自然豊かな星で、
仲良く愛し合いながら暮らしておった
生物と云うか、まぁカバみたいな生きモンがおりまして。

そこへ突然、
どっかの惑星からドカドカとまるで土足で
人ん家に上がるように現れた異性人たちが

次々と自然を破壊してゆき、
高速道路を作り、高層ビルを乱立させ
悉く、ワンプたちの星はコンクリートジャングルと化しました。

高度な文明を持たず、何ら抵抗も出来ない
無力なワンプたちは逃げ場を失い、
破壊された自然の中で、細々と隠れるように暮らすしかおまへん。


然しその内に、
いつの間にやら開発が止んだと思うと
雑踏の中の異性人たちは姿を一斉に消してしまいます。

なにがあったんでしょうね。

まー兎に角、

時が流れていく内に、瓦礫となったアスファルトの切れ間から
一枚、また一枚と緑が息を吹き返し始め、自然が戻ってきて

ワンプたちもまた、平和に暮らせましたとさ。

っちゅう話しやったと思うんですが。


これね、
随分、子供んときの本やと思いますが
我々、人間社会そのモンなんですね。

調子ん乗っとっとたらアカンど!っちゅうね。
地球を我が物顔で支配し続ける人間への警告ですわ。

エコエコっちゅうて昨今、叫ばれる遥か昔から
そないして、現代人の生き方、自然破壊に一石を投じる
そんな作家さんも居ったっちゅうことでんな。

人間の作ったモンなんざ、
所詮、その程度。

常日頃から人の手で取り繕っとかんと
たちまち、自然によって劣化していってまう。
道路にせよ、建造物にせよね。

家かて、人が住んでへんとごっつう傷みます。
そやから、中古住宅でも長いこと空き家になっとると
もぉ、手の施しようがないさかい、このように古屋として

建物の価値はもぉ、
なーんも残ってまへんよーってなるんです。

自然の力は侮れまへん。
人間の出来ることっちゅうたら、そんなモンですわ。



ここは物件的に見ると、
建物がRC造(鉄筋コンクリート)ですさかい
全部、解体撤去となると莫大な費用が嵩みます。

本来なら築40年っちゅうと、資産価値ゼロの家屋も
固定資産税がバカッ高いのは、RCのせいなんですね。

ここ数年、産業廃棄物の問題も
大きくクローズアップされてますんでね。
コンクリートや鉄骨など、廃棄の問題も大変です。


100_7687


でもね、
これ見て下さい。

右の奥の方に、少しバラック屋根が見えるでしょ?

あそこは、飯盒炊爨(はんごうすいさん)の釜が
何個も並んでる、屋外の実習所やったんでしょうね。


私はこれを見たとき、
そして、運動場の真ん中に立ったとき、

子供たちの笑い声が聴こえたんです。


ここで30年間の永きに渡り
沢山の子供たちが普段、喋らんかったような子と
話す切欠を得たり、普段気付かんかった優しさに触れたり

友達を作り笑顔を交わし
普段、味わえない大自然の中で色んな経験をして

それこそ
沢山の沢山の子供たちが、
能うけ愉しい思い出作った場所なんですね。


きっと、そのときの子供たちは大人になった今も
胸の中に経験として、思い出として或いは
競争社会の中で凹みそうになったときでも何か、

何かを大切なものを思い出せる
失っちゃいけないものを思い留めさせる

そんな何かを得た場所なんですね。


だからこそ
だからこそ、私はここで

誰もが分け隔てなく自由に学べる場所として、
いにしえに空海大阿闍梨の創建し、
綜藝種智院を現代に復興させたいのです。

また一方で、
戦後60余年、激震の昭和を生き抜き
我が国を経済大国へと導いて下さった先輩方にも労を報いたい。

そんな思いも依然として強く、
私の心の中でずっと永く希望として御座いました。

少子核家族化でお年寄りの
知恵が聞けなくなった今の子供たち

そんな両極の世代を紡ぎ合う場所
私たちの託す未来を担う世界の宝を育む場所

だから私は、ここに
介護福祉、児童教育育成、カルチャーコミュニティーなど
総合福祉施設としての多角機能を備えたものを作りたいのです。


宗教、宗派なんて
国家、自治体、政党と何ら変わらん狭い枠に過ぎまへん。

多種多様、複雑化する現在こそ
色んな人が色んな思いで、細かな制約無く集い合う場所。

それこそが、本当の意味での
僧伽(そうぎゃ≒saMgha≒サンガ)

共に愛し合い、集い合う、助け合う、学び合う
共生共同体ではないんかと。

即ち、
サンガを語源とする僧侶のあるべき進む道ではないかと。


そない思うのであります。

次の26日はまた、
都内より、二社の業者さんと共に、
この地で都合三度目の合同視察と相成ります。

このプロジェクトの実現に私は僧侶として
また、一人の男として、心血注ぎ邁進する所存であります。



本日もご愛読、ご訪問。洵に有難う御座いました。
願以此功徳 普及於一切 我等與衆生 皆共成仏道

感謝合掌
北斗法蓮 百拝


断食行 七日目