皆さん。こんにちわ。
本日もご訪問、誠に有難う御座います。この度のえにしに感謝致します。


先日、音羽さんのブログにお邪魔したときに、なんとお供え物を、ご自分で手作りされている記事を拝見致しました。
(スゴイ! これは、自分もせんとアカンで!)
(なんちゅうたかて、一番心のこもったモンやし!)と思い、音羽さんに教わったレシピで、意気込み張り切って手作りお供え物に初挑戦いたしました。


音羽さんは、他にも色々作られるようですが、自分が拝見したのは、とても美味しそうなドーナッツでした。 っちゅうか、単に自分がパン屋さんにあるような、昔からのプレーンなドーナッツが好きなだけ。という、不純な動機が発端なんですけど(笑。

周知のとおり、聖天さまが最もお喜びになられる、定番のお供えと申しますと、「清浄 歓喜団」 by京御菓子司 亀屋清永 (参照記述) なのですが、これが先のお店でしか手に入らず、(まぁ行く行くは、不肖わたくしめ法蓮坊が、ちゃんと習って皆さんにお分けするほど作っちゃいますが(笑)
従ってその代用品として、お饅頭などをお供えすることが多いわけです。待乳山聖天さまも、浴油祈祷のお札や御守と一緒に頂くのはお饅頭ですし、生駒山聖天さまは、常にかどうか分かりませんが、以前いただいたのは長い羊羹でした。

兎に角、揚げた歓喜団に最も近いものとなれば、必然的にドーナッツになるワケです。(ホンマかいな(笑) ということで、手作りお供え物奮闘記の始まり、始まりで〜す。


そもそも自分は、料理こそしますが、菓子作りは初体験。調理師学校に通っていたのも、28年も前・・・(ゲッ!それって、太古の昔やん。)いや失礼。思わず自分の歳に驚いてしまいました。十年単位の昔話をするようになれば、充分オッサンですね。それだけ齢(よわい)を重ね、少しづつでも成長してればいいんですがね。ただ、加齢臭とシワとシミを増していくだけなら、なんら成す術もなく朽ちてゆく草木と変わりませんものね。

調理師学校時代、製菓製パンの授業は、一番退屈で一番嫌いでいつも寝てました(笑。 それに流行ってもなかったんですよーその頃は。今のようにパティシエなんて、ハイカラな言葉もなかったですし。(ハイカラ自体が死語ですかね?(笑)

まずは、音羽さんにいただいたレシピを確認。
フムフム・・・なになに。

『薄力粉  大匙(カレースプーン)山盛り5杯
ベーキングパウダー 小さじ2〜3杯(かなり適当)
お砂糖少々 (お好みで)
牛乳 (生地がトロトロになる手前でストップ)

を混ぜます。

もう、レシピにならないほどいい加減です(笑)

生地がゆるいと、油に投入する際に
チリチリに散ってしまいます。

また、固すぎると揚がった後
食感がモサモサします。』

・・・・・。

。。。。。


、。・、。・、。・・??(汗


?生地がゆるいとって、どの程度なんやろ?
?油に投入・・となるから、やっぱ揚げるんやな。
?大匙?・・・こ・これ、なんて読むねん?(恥
?牛乳(生地がトロトロになる手前でストップ)
?ってことは、徐々に入れるってコトか?

(その前に、ウチに薄力粉とか、ベーキングパウダーなんてあるんか? いや待てよ。確か、前に娘がなんかお菓子作っとったな・・)と、台所の扉と云う扉を片っ端から空けて、ひとまず無事に材料を確保。牛乳は21歳の息子が未だに毎日飲む、牛乳ゲルゲなので大丈夫。

よっしゃっ!作るで! と、意気込んだものの、まだ少々不安。ただのおやつではなく、聖天さま始め、仏さまに捧げる供物。「ちょっと失敗しちゃったゴメンね^^;」 では、済まされません。
さらにネットでサクッとレシピを検索。音羽さんのレシピと似たものが出てまいりました。それは沖縄のドーナツ、サーターアンダーギーのレシピでしたが、(まぁこれも似とるっちゃあ〜似とるよな。)ということで、そのレシピも一部取り入れることにしました。

(なになに。小麦粉200gに対し、玉子と砂糖150gを先に混ぜる? それは砂糖入れ過ぎちゃうん?)音羽さんのレシピには、砂糖は少々お好みで。 と書かれていたし、自分はそんなベタベタに甘いものが好きなわけではないので、そこは音羽さんのレシピに従うことにしました。

さて、いよいよ手作り供物に挑戦です。(作る前にどんだけ時間かかっとるねん!(笑)。加減が皆目分からないので、薄力粉は200gでいこうと、試しにカレースプーンで取り出していくと、丁度山盛り5杯で約170gでした。音羽さんのアバウトさは、かなり的確でしたね〜。スゴイ!音羽さん!と声出していいました。一人ぼっちのキッチンで(笑。


次に、薄力粉の袋の注意書きを読むと、「小麦粉100gに対し、ベーキングパウダー3g以上と、砂糖10g以上の両方を必ず入れて下さい。」と、書かれています。

しかも、太字プラス赤字。
(必ずって・・なんでやねん? 入れんと何がどないなるねん?)
(以下やったらアカンのかい?)ブツブツ云いながら、今度はベーキングパウダーを見ると、小分けにされた一袋に5gしか入っていません。何個作れるか分かりませんが、薄力粉は200g用意したので、これでは先の注意書きの比率に1g足りません。かといって、4gも余らせても仕方ないので、(もうええわい!)と、一袋5gだけ使いました。砂糖は少々の20g。

しかし、なんですね。女性の方々って、こうして裏書読まれるんでしょうか。
きっと、男の方がマニュアルや取説を熟読して従おうとするでしょうね。アホですね〜。男の方が細かいと蔑まされたり、理屈っぽいのはこういうところからでしょうかね。自分も慣れた料理なら、すべて目分量でガチャガチャ粗暴に作りますが、初挑戦の手作り供物だけに、ガラにも無くクソ真面目に取り組んでしまいました(笑。


次に、ネットで見つけた手順1には、「小麦粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。」とあります。ベーキングパウダーの箱を読むとそこにも、小麦粉と一緒にふるいにかけると良く混ざります。と、あります。
(ほーほー。そうなんか・・せやけど振るうって、何ですんねん?)
(なんか器具があるんかの?)と、また扉を空けまくると、それらしいものが出てきました。娘、結構〜道具持ってたんですね。早速、それでシャカシャカ振るって混ぜ合わせます。

次に、玉子1個(サーターアンダーギーのレシピは2個でしたが。)と、砂糖20gを混ぜ合わせます。

次に、振るっておいた粉類と、ここで黒胡麻も一緒に混ぜました。
聖天さまの歓喜団は胡麻油で揚げてありますし、黒胡麻は大黒さまもお好きなので、入れてみることにしました。

次に、牛乳を徐々に入れて、生地がトロトロがなってゆき、(この辺でええんかの?・・)と、思いつつもストップ。

次に、揚げてゆくのですが、どの程度まで膨らむのかも皆目検討がつきません。計ったカレースプーンで入れると、ちょっと小振りです。(なんかもっと大きくて、丸いモンないかの・・)と探すと、アイスクリームをかき出す器具があったので、途中からそれを使いました。

次に、裏返しながらこんがり色が付いてきたら、大きいものを一度取り出して、竹串をさして中まで火が通っているか見ました。これはフライ物と同じですね。

次に、油を切って、粉糖をかけました。
粉糖の裏書には、(それも読むんかい?(笑)茶漉しで振るうと、キレイに降りかかる。と、書いてあります。が、茶漉しなんてウチにはありません。そこで、ざるの一番細かそうなもので代用し、サラサラっと振りかけて。ついに完成!! 粉糖をかけりゃあ、とりあえずはそれらしく見えませんかね(笑。

Tシャツにパンイチ。粉だらけ、胡麻だらけ、油だらけになりながら、やっと完成しました。喜び勇んで、五つの小皿に分け、聖天さま、大黒さま、神棚、仏壇、龍神さま、それぞれにお供え。

「聖天さま、しばらく歓喜団を召し上がってもらえず、申し訳御座いません。畏れながら本日初めて、手作りの揚げ菓子を作ってみましたので、一度ご賞味下さいませ。お口に合いますでしょうか・・。」
そう、照れ隠しに少々口元を緩ませながら、お供えさせていただきました。
お下げする時は、「お粗末さまで御座いました。お味はいかがでしたでしょうか。次回はもっと上手く作れるよう努力しますのでご容赦下さい。」


配膳を済ませると、自分でも一個試食。
「美味い! 美味いやんけ!」と、感動(笑。やればなんでも出来る! 仕事が休みで家にいた、息子にも食わせてやるため、わざわざ食い易かろうにと、ビニール袋に入れ、(きっと、驚くぞぉ・・)そう期待しつつ、部屋へ持っていくと、ガーガー寝てやがって一瞬で、期待外れのノーリアクションに終わりました(爆。
これで記念すべき第一回、手作りお供え物奮闘記はおしまいです。


それではまた次回の講釈にて。
本日も有難う御座いました。


インガンダ〜アラ ガンダ〜アラ もうええって?(笑


感謝合掌
法蓮 百拝


〜編集後記〜
以前、狐天狗さんから寄せていただいた情報で思い立ち、もしやと思って、四国別格霊場の朱印帳を引っ張り出して、一番札所のご朱印やら、御影を確認してみましたが、どこにも聖天さまはいらっしゃいませんでした。

ただ、ご本尊を顕わす中央の種字(しゅじ)は、千手観音さまのため、十一面観音さまと同じ、キリクでしたが。

狐天狗さん。
また、こういった情報が御座いましたら、是非お願いしますね!