アシュリー・ヘギさん(17)を、ご存知でしょうか。
彼女は、楽しみにしていた高校卒業を目前に、22日午前9時、母親に見守られながら、神に召されました。

今朝、FNN系のニュースで、『遺伝子の病「プロジェリア」を患っていたアシュリー・ヘギさん、17歳で亡くなる』という、悲報が飛び込んで参りました。

800万人に一人と云う難病、人の十倍近い速さで細胞が老いて行き、急激な老化により、心臓が抉られるような痛みに襲われる。そんな過酷な運命と真正面から向き合い、堂々と闘う凛とした彼女の姿や言動は、同情する世間や人々を、逆にどれだけ励まし勇気付けてくれたでしょう。
と同時に、かつての自分がそうであったように、今朝目覚めて生きていること、明日も不安なく生きられると眠りにつくこと。そんな当たり前な毎日が、アシュリーさんとその家族にとっては、当たり前ではありませんでした。

生きること自体に、何の意識や死の恐怖を鑑みず、五体満足で産み育ててくれた両親に感謝の念を抱かず、あれが欲しい、これが嫌だと不平不満欲望を募らせる。そんな私たちに、彼女の生きた足跡は、大きな戒めを悟らせてくれたように思います。


そんなアシュリーさんを7年前から取材し、何度か取り上げている、テレビ番組フジテレビ系のDNAサイセンスミステリーで、2009年5月2日(土)21:00から、『アシュリー 最後の祈り』が放映されます。
宜しければ是非、ご覧になって観て下さい。心の洗われた方なら、きっと涙なくして観られないでしょう。
或いは、自分のように愚かな方なら、この僅か17歳の生涯を閉じた、観音さまのような透き通った魂に触れたとき、隣に居る人に「ちょっと、思いっきりドツいてくれへんか!?」と云いたくなるでしょう。

特に彼女の口から聞かされる言葉の数々は、今の荒廃した心を持つ現代人には、どんな名言よりも鋭く心に響くものばかりです。もし、自分のような外道な凡夫が、彼女と同じ状況に晒されれば、とてもとても口に出来ないような言葉ばかり。ホトホト頭が下がる一方です。
また、同時に彼女の若き母親ロリーの言葉も、本当に素晴らしく前向きです。一度は自分を通り越して老いていく、愛娘の姿に絶望し、麻薬や酒に溺れながらも、見事に受け入れ乗り越えて行った母娘。それに満たない境遇下で、無理心中したり、子供を殺害したり、逃げ出したりする私たちが、果たして同じ病気を患った子供を抱えたときに運命すら呪わず、この母親と同じことが云えるでしょうか?

〜母親ロリーさんの言葉〜
「プロジェリアの生き方として、充分に生きてこられたことに感謝しています。これがアシュリーの人生です。」
「アシュリーを産んで、本当によかった。プロジェリアであることを残念に思っていません。」

〜アシュリーさんの言葉〜
「私が悲しむところを、みんなに見てもらいたくないの。みんなにもハッピーでいてほしいの」
「この病気は、神様が私にくれたプレゼント」
「もし、生まれ変わっても、きっと、もう一度自分を選ぶわ」
「私が私であることが好きだから。」
「最後まで、みんなの幸せのために生き続けたい」

これには本当一番、心を揺さぶられました。
誰もが心の中で思う、なりたくない病気と姿に、想像も出来ないような苦しみと辛さであろう、その生涯をまた生き抜きたい、と願うなんて・・。私たちは、今の人生にどれほどの意義を感じているでしょうか。そして、どれほど自分が自分であることに、感謝しているでしょうか。
まだ17歳の彼女が、生まれ変わっても自分になりたいと、その人生に意義を見出だしたように、我々も少なかれ、彼女の生き様から、今を生きる意義を鑑みて、魂を磨いて行かねばならないように思いました。
多くのプロジェリア患者が、10歳になる前に他界している中で、アシュリーさんが最高寿命を更新した意義も、彼女の普遍的な愛によるものなのでしょう。


自分は毎日の勤行で、夕方に唱えるお経があります。
阿弥陀如来の功徳が表現されたお経で、多くの霊たちに好まれ慰めるお経です。主に天台宗系の日常勤行式(晩課)に読まれます。自分が初めてこのお経を読んだのは、三重院(本山修験道宗は天台宗系)で修行させて頂いたときでした。それからは毎日仏前で、そしてお墓参りや、言問橋の供養碑の前でも、常時お唱えさせて頂いております。
先に全体の流れをお話し致しますと、弥陀讃⇒光明真言⇒舎利礼文⇒回向⇒十念と続きます。(本山修験/勤行常用集による)。後述致しますが、途中の回向の中で、『聖霊(しょうりょう)(戒名)』第何回忌、何七日、盂蘭盆会、等 と、記された部分があります。そこで自分はいつも、次のように三分割してお唱えしております。

一、
「本家親戚一同のご先祖代々精霊一切菩提供養なり」
*分かりやすく、本家親戚一同と書きましたが、我が家は家庭事情が複雑なこともあり、実際は何々家、何々家とつらづらと・・・数えたことありませんでしたが、今、数えてみると十六世帯分の家名を読み上げておりました。離婚を重ねているので、離れて暮らす子供達を考えて、元妻達の実家や、芦屋の知己や高橋さんなど、ご縁のあった方も含めておりますので。檀家を抱える寺のように多御座いますが(笑。

二、
「我が水子の精霊一切菩提供養なり」
・・・この子たちも沢山おりますので・・。
ごめんなさい。深く反省しております。

三、
「こんにちまでの世界中の戦争や震災、毎日の事件・事故・病気・ケガで
亡くなられた、全ての方々へ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
この三番目のご供養の際、朝見たニュースで流れた悲報や、かつての忌まわしい戦争や震災の被害者の方々を思い浮かべ弔います。戦争はどれだけ立派な大義名分を掲げても、どちらも被害者であり、加害者でもあります。
事件に関しても、被害者だけでなく、死刑囚も射殺された犯人も平等に弔います。自分はそのようにしております。

最後に、WEB上に弥陀讃を唱え、我々に残してくれた多くのメッセージに、感謝の気持ちを込めて、アシュリーさんのご冥福をお祈り致します。いつものように、読み上げやすい振り仮名を付けておきます。


【弥陀讃】みださん
阿弥陀佛真金色(あみだーぶつしんこんじきー)
相好端厳無等倫(そうごうたんごんむーとうりん)
白毫圓轉五須弥(びゃくごうえんてんごーしゅみー)
紺目澄浄四大海(こんもくちょうじょうしーだいかい)
光中化佛無数億(こうちゅうけーぶつむーしゅーおく)
化菩薩衆亦無邊(けーぼーさつしゅやくむーへん)
四十八願度衆生(しーじゅうはちがんどーしゅーじょう)
九品蓮臺到彼岸(くーぼうれんだいとうひーがん)
以此禮讃佛功徳(いーしらいさんぶつくーどく)
荘厳法界諸有情(しょうごんほうかいしょうーじょう)
臨終悉願往西方(りんじゅうしつがんおうさいほう)
共覩弥陀成佛道(ぐうとーみーだーじょうぶつどう)
願我往生極楽界(がんがおうじょうごくらくかい)
修習念佛三昧故(しゅうしゅうねんぶつさんまいこー)
以本願力往娑婆(いーほんがんりきおうしゃーばー)
最勝引攝結縁者(さいしょういんじょうけちえんしゃ)
等視衆生如一子(とうじーしゅじょうにょーいっし)
無縁大悲度衆生(むーえんだいひーどーしゅーじょう)
随逐普賢観世音(ずいちくふーげんかんぜーおーん)
今世後世能引導(こんぜーごーせーのういんどう)
願我臨欲命終時(がんがりんにょくみょうじゅうじ)
盡除一切諸障礙(じんじょいっさいしょーしょうげ)
面見彼佛阿弥陀(めんけんひーぶつあーみーだー)
即得往生安楽國(そくとくおうじょうあんらくこく)
我既往生彼國巳(がーきーおうじょうひーこくいー)
現前成就此大願(げんぜんじょうじゅーしーだいがん)
一切圓満盡無餘(いっさいえんまんじんむーよー)
利益一切衆生界(りやくいっさいしゅーじょうかい)
依此諸功徳(いーしーしょーくーどく)
願於命終時(がんのーみょうじゅうじ)
覩見弥陀佛(とーけんみーだーぶつ)
無邊功徳身(むーへんくーどくしん)
我及餘信者(がーぎゅうよーしんじゃ)
既見彼佛巳(きーけんひーぶつち)
願得離苦患(がんとくりーくげん)
證無上菩提(しょうむーじょうぼーだい)
願以此功徳(がんにーしーくーどく)
普及於一切(ふーぎゅうおいっさい)
我等與衆生(がーとうよーしゅうじょう)
皆共成佛道(かいぐーじょうぶつどう)

*丁(お輪を一度鳴らす)


【光明真言】三遍、五編、七遍
唵(おん) 阿謨伽(あぼきゃ) 尾盧左曩(べいろしゃのう)
摩訶母捺囉(まかぼだら) 麽抳(まに) 鉢納麽(はんどま)
入嚩攞(じんばら) 鉢囉韈哆野(はらばりたや) 吽(うん)

*丁


【舎利礼文 】しゃりらいもん
一心頂礼(いっしんちょーらい)万徳円満(まんとくえんまん)
釈迦如来(しょーかーにょーらい)真身舎利(しんじんしゃーり)
本地法身(ほんじーほっしん)法界塔婆(ほーかいとーば)
我等礼敬(がーとーらいきょう)為我現身(いーがーげんしん)
入我我入(にゅうがーがーにゅう)仏加持故(ぶつがーじーこー)
我証菩提(がーしょうぼーだい)以仏神力(いーぶつじんりき)
利益衆生(りーやくしゅーじょう)発菩提心(ほーつぼだいしん)
修菩薩行(しゅーぼーさつぎょう)同入円寂(どーにゅうえんじゃく)
平等大智(びょうどうだいちー)今将頂礼(こんじょうちょうらい)

*丁


【回向】
上来読誦し奉る妙典の功徳を以って、普く法界に回向し
こんにち弔う所の聖霊(戒名)*第何回忌、何七日、盂蘭盆会、等
追善供養(ついぜんくよう)。荘厳浄土(しょうごんじょうど)。
佛果増進(ぶっかぞうしん)。先祖累代一切聖霊(せんぞるいだいいっさいしょうりょう)。
有縁無縁(うえんむえん)。怨親平等(おんしんびょうどう)。
出離生死(しゅつりしょうじ)。証大菩提(しょうだいぼだい)。
尚、此勝縁(このしょうえん)によって、当家各々(とうけかくかく)
願行相続(がんぎょうそうぞく)。子孫繁栄(しそんはんえい)。
二世安樂(にせあんらく)。如来大悲哀愍護念(にょらいだいひあいみんごねん)。

【十念】
南無阿弥陀仏(なむあみだぶ) *十返唱える *二丁

以上。


本日も有難う御座いました。

感謝合掌
法蓮 百拝